こんなとき、小銭入れがあったなら

巷では「まめ財布」が流行っていますが、財布の中身をよっこらしょと入れ替えるのが億劫な私には向いていません。しかし、小さなポシェットでフェスやライブに行くとき、クラッチバッグを持って結婚式に行くとき、長財布がバッグに入らない!という状況は度々起こります。そんなときはお札とカードを定期入れに無理やり仕舞い込むのですが、困るのはドリンクを買って小銭が出たとき。何枚かの小銭をバッグに直接入れるわけにもいかず……(跳んだらシャンシャン鳴っちゃうし)、立ち往生するのです。こんなとき小銭入れがあれば……と何度思ったことか。そんな私を見かねてか、先日誕生日に友人が素敵な小銭入れをプレゼントしてくれました。

ブランド名はhmny。香川県東かがわ市で、大正時代から革製品の製造を営んでいるルボア社が手がけています。上質で丈夫な革と、伝統に裏打ちされた繊細な縫製が魅力です。小銭入れって、ちょっと所帯じみたアイテムですよね。だからこそ、こんなエッジィかつハイクオリティなパイソンならば、気持ちも上がるってものです。しかも、約5cm四方のミニミニサイズになんと小銭が40枚も入る収納力。内側にはポケットまでついているのです! こんなに小さいのになんて気が利くのでしょう。というわけで友人に全力で感謝しながら日々活躍させています。小さいけれども生活を格段に便利に変えてくれる。これぞ、スモール・グッド・シングス。

ちなみに大きさを比べるために一緒に撮った長財布はHonor Gatheringという日本のメンズブランドです。菱形の型押しレザーが渋くて大変よい。傷や色の変化も味になります。こちらもわたしが財布において最重要視する条件「小銭入れ部分にマチがついていること」を満たしているので使いやすいんです。近頃わたしの生活は、ジャパニーズ・レザープロダクトに支えられています。

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エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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