花柄の試練と贈り物

 いまだに、自分が似合う花柄を見つけられずにいます。ボトムならまだいいのですが、問題はトップ。どちらかというと顔の造形が派手な方なので、たとえば小花柄のブラウスなんか着ちゃうと、「華やか」を華麗に通り越してただ騒がしい。かといって大きめの花柄を選べば、どういうわけかスーパー銭湯の館内着を彷彿とさせてしまう。この他にも、やけに地味に見える問題や、とんでもなくリゾート感が漂う問題など、デザイン自体は可愛いはずなのに、様々な切り口から花柄の試練は襲いかかってきます。人に喩えるなら、一見とても可愛くて優しそうだけど、実は他人に厳しくて、付き合う相手を厳選するタイプですかね。

 そんなわけでここからが本題ですが、花柄はもっぱらアクセサリーや小物類で楽しむ派。そして嬉しいことに、まもなく発売されるSPUR2月号増刊(¥880)だけについてくる特別付録がなんと、3.1 フィリップ リムのオリジナルの花柄クラッチバッグなんですね。

鮮やかに躍動するフラワープリントは、プレスプリングコレクションで使われている柄とまったく同じ。フィリップ自身が幼い頃に過ごしたヴェニスビーチで、70年代に盛り上がりをみせたサーフカルチャーに着想を得たデザインです。黒に映える原色の花々は、エネルギッシュでありながらもどこか妖しげでノスタルジックな趣き。モダンなウェットスーツ風素材で、旬のアスレチックなムードも反映しています。

 はっきり言って、今回の特別付録はかなり贅沢です。コンパクトなクラッチタイプだから、前述した花柄の試練に苦しむ心配もありません。バッグとしてはもちろん、iPad用ケースにもちょうど良いサイズと仕様です。これを手に入れないなんて、あまりにもったいないことだと思います。SPUR2月号は、明後日23日の発売です。お楽しみにっ。

それから最後に、今回の特別付録と同じ花柄をあしらった、新作の「ソレイユ」ミニバッグが当たるツイッターキャンペーンも実施中。そちらもあわせてチェックを!

“エディターHAYASHI”

エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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