先日は台南のぷるぷる豆花デザートについてお話ししましたが、今回は台南からちょいと足をのばした玉井というマンゴー・タウンについてです。
玉井、タマイとつい日本語読みしてしまいますが、ユイチンと発音します。台南よりレンタカーを借りて小1時間くらい走らせたところにあります。(ちなみにバスでもアクセス可能とのこと。)台南からのエクスカーションとして、さまざまなガイドブックで紹介されているので、攻めてみることに。
蒸し暑さの中、浮かれ気分で「マンゴー! マンゴー!」と叫びながら乗りつけた町は妄想とは違いマンゴー畑が広がっているわけではありませんでした。「本当にマンゴーにありつけるのか?」とやや不安になりながらも、まずは町いちばんのマンゴーかき氷店「有間冰舗」を目指します。
看板に平仮名で「おり まかき こおり や」(原文ママ)とあるのはご愛嬌。店先でお兄さんがツヤツヤのマンゴーを手際よくカットする姿に期待が高まり、イチオシの「マンゴー無双」かき氷をオーダー。マンゴーエキスを凍らせて削った雪花氷にマンゴーアイス、マンゴーの果肉ととにかく黄金色のマンゴーに思わず目が行きますが、グリーンの果片に注目されたい! これは何かというと、熟れる前のローカルマンゴーのシロップ漬け。雪花氷とアイスと果肉がとろりと口の中で溶ける中、キュウリのお漬物のようなコリコリッという噛み心地がきいています。そして甘いのに酸っぱい。美味しいけどぼやっとしがちな黄金のかき氷をピリッと引き締めています。これは美味い! これだけで売ってくれないかね? お互いに言語が通じないお店のお姉さんと私で、「そこにあるのは、かき氷の上にのってるこれ?」「そう、それがかき氷にのってるこれ」というようなジェスチャーを繰り返したのち、キュウリもとい緑のマンゴーの漬物をゲット。ちなみに無双はサイズを選べますが、小で十分です。これが小なら、大はいったいどんな人が食べられるんだい? と思うほどのボリューム。美味しいから完食できますけど。
フレッシュマンゴーもいただきました。サッパリとしたタイプと、発酵したような濃厚な甘さのタイプと2種類の盛り合わせ。
次に訪れたのは玉井青果集荷市場。かごにどっさりと盛られたパイナップルにドラゴンフルーツにマンゴーと、フルーツ好きにはたまらない光景です。これらはカゴ売りなので残念ながら旅行者が買うのは難しく、狙うはドライマンゴー。無加糖、無添加の「アップルマンゴー」「金煌マンゴー」を大きな袋いっぱいに詰めてもらいました。試食したところ前者はねっとりと熟した甘さ、後者は爽やかな味わい。いずれも手のひらのように大きく、肉厚ですが噛み心地はしっとり。切って盛るだけでシュワシュワしたお酒のいい相棒になりそう、と飲んだくれの妄想が広がります。チョット細かいことは忘れましたが、東京ではあり得ない値段でゲットできるのです。日本いや台北でもなかなか体験できないマンゴーざんまい! タマイもとい玉井の勝手に親善大使になろうと思った一日でした。
ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。