仙台七夕を予習する

旅先で、用もないのに立ち寄ってしまうのが書店と文具店。商店街にある地元密着のお店を、自主調査と称して見てまわるのが習慣になっています。

仙台の文具店で出会ったのは、ミニサイズの七夕飾りキット。切ったり貼ったり折ったりすると、仙台七夕飾りのミニチュアが作れるというもので、色とりどりの和紙や千代紙が詰まった袋が、昔ながらの文具店の店先に並んでいる様がなんとも可愛く、キュンとして買って帰りました。

仙台七夕を特徴づける豪華絢爛な笹飾り。そこに欠かせない「七つ飾り」と呼ばれる7種類の飾りには、それぞれに込められた願いがあります。写真の左から、巾着(富貴、貯蓄)、屑籠(清潔と倹約)、投網(豊漁)、折鶴(家内安全、長寿)、吹き流し(機織の上達)、紙衣(裁縫の上達、病気や災いの厄除け)、そして上についているのが短冊(学問や書道の上達)。仙台の七夕と聞いて真っ先に思い浮かぶ華やかな吹き流しが、織姫の織り糸を表していているということも、今回作って初めて知りました。古人はロマンチックですね。付属の解説を読みながら手を動かしていたら、飾りの由来や意味を自然と覚えてしまいました。身体を使って覚えることの威力は、あなどれません。

今日は七夕。でも、仙台の七夕まつりは、一か月後の86日~8日。完全なフライングですが、おかげで予習はばっちり。8月は、仙台へ本物を見に行こうと心に決めました。

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エディターIWAHANA

日々、モード修行中。メンズとレディースを行ったり来たりしています。書籍担当。どうぞよろしくお願いします。

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