失敗しないレモンの塩漬け

1年に一度、レモンをいただきます。高知にお住まいの、知人のお母様が手作りしている無農薬のレモン。まずはいくつかをフレッシュのままあれやこれやの方法で味わった後、残りをこんな風にします。

絞ったジュースをキューブ状に冷凍し、残りの皮と身は塩漬けに。本場モロッコでは丸ごと漬けるようですが、ウチはこのような”モッタイナイ・スタイル”で。

よく植木を枯らしてしまうという人がいますが、私は”漬け物”にカビを生やしてしまう人間です。しかしこれだけは唯一上手くいきました。実は5年ほど前、ブームにのって作ってみたものの、どう使えばいいのかわからないまま2年以上過ぎてしまいました。猛暑の真夏に室温でほったらかしにされた塩漬けはおそろしい色に。その年の年末、家族に「いい加減に処分してよ」と責められ、おそるおそるフタをあけてみると芳醇な発酵臭。「コレは食べられるのでは?」と思い一口食してみたところ、梅干のような風味豊かなものに変化していました(納豆をはじめに発見した人の高揚感がわかったような気がします)。モロッコ料理のシェフに聞いたところ、2年どころか数年持つそうです。この強烈な酸と塩の世界では、雑菌やカビも生き残れないのでしょう。

見た目はまあ、なんですがね。

予算に余裕のある方は、岩塩などうまみのある塩を使うとなおよし。(私は1回目にヒマラヤのピンクソルトを全部使ってしまい、家族に怒られました)。煮沸消毒した保存ビンにくし型に切ったレモンを入れ、レモンの10分の1の重さの塩をまんべんなくまぶすだけ。しばらくすると水が出てくるのでビンを逆さにしたりしてまわしかけます。この作業を毎日嬉々としてやっています(焼肉やパンケーキを何回もひっくり返して怒られるタイプ)。

かんじんのレシピですが、私の料理のバリエーションが少ないせいもあり、なかなか広がりを見せません。すっぱくてしょっぱいので、とにかく細かく刻んで使います。そして調味料がわりにサラダにもみこんだり、ローストしたえびとマリネしたり、しゃぶしゃぶのタレにしたり。素敵なアイデア、募集中です。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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