何着あっても欲しくなるカラフルモヘア

友人と買い物に行って自分が良いと思った服を鏡で合わせた時に、「あーそれ好きそう」とか「着てそうだよね〜」とか言われたことありませんか? 私はしょっちゅうあるのですが、これが少々複雑な気分になるんですよね。決して嫌な気はしないんだけれど、こんなにも好みが分かりやすいなんて自分って面白みのない人間だなーと思ってしまう、ひねくれた性格。たまには友人に意表をつかれるようなテイストに挑戦してみたいとは思うものの、やっぱり似たような服ばかりに目がいってしまう。たとえばその代表的なもののひとつが、柄のあるカラフルなモヘアニットです。

先週末ふらっと伊勢丹新宿店に立ち寄ったら、大阪の「LARA VINTAGE」というショップのポップアップが開催されていました。ヨーロッパのアンティークやヴィンテージアイテムが並ぶ中、見つけてしまった色鮮やかなモヘモヘが写真の一着です。ディスコサウンドが聴こえてきそうな80年代風のポップなカラーパレットとモヘアのファジーな質感に一目でノックアウト。ハイネックのノスタルジックなシルエットも抜群に好みでした。「ちょっと待って。こうゆうの去年も買ったよね? 確か高円寺のヴィンテージショップで」と頭の中の節約家の自分が制するものの、目の前に見えるのは¥13,000というニットにしてはリーズナブルなプライス。しかも状態も良い。とどめに今回のポップアップは10月10日までと可愛い店員さんが教えてくれたので、今買わなければ!という衝動がいよいよ抑えきれなくなってしまいました。お会計を済ませながら、あーまたやっちゃったなぁと我ながら呆れる一方、やっぱり着る服が増えるって純粋に嬉しい。わかっちゃいるけどやめられないんだよなーとボヤきながら、植木等さんの「スーダラ節」が脳内再生される帰り途なのでした。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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