2018.07.20

リリーさんの魔法のジャムをつくりたい!

ひと月ほど前のことになりますが、以前SPURでも取材させていただいたリリー・オブライエンさんのジャム教室に参加してきました! リリーさんはセントジョンの元ペストリーシェフにして、ロンドンのジャム専門店「LONDON BOROUGH OF JAM」(LBJ)のオーナー。フルーツの味わいを生かしながらハーブやスパイスとのコンビネーションで、絶妙なフレーバーのジャムを魔法のように生み出す人です。私も日本で発売されて以来のファンで、レモン&バニラ マーマレードは我が家の冷蔵庫にいつも常備されていますが、そのリリーさんに直接ジャム作りを習うことができると聞いて、すぐに飛びつきました。

完成したアプリコット×ベルジュースのジャム。タグも手書き&スタンプでつくりました。

最初にリリーさんが一通りジャムの作り方を実演してくれました。

今回、アプリコットと相性が良いとリリーさんがセレクトしたスパイス類。

今回のレッスンのテーマは、”アプリコットとハーブ、スパイスのジャム”。もうこの名前だけでよだれが出そう。みずみずしい長野県産のアプリコットが山盛りテーブルには並べられ、ワクワク感が募ります。リリーさんのジャムの要であるスパイスを今回は参加者おのおのでチョイスできる、というのがこのジャム教室のポイント。みんなどんなコンビネーションで作るか大いに盛り上がり、私は「Verjuice」という未熟なブドウを絞った酸味のあるジュースをプラスしてみました(日本では見たことがないのですがフランスでは一般的な調味料だそう)。結果、アプリコットジャムに奥深い香りがプラスされて、ちょっとシックで大人な味のジャムが完成。最後に他のチームがトライしたヴァーベナ、ハイビスカスなどを加えたジャムも順番に試食して、大満足&満腹の教室となったのでした。

ジャムにまつわるフルーツとスパイスの夢のようなコンビネーションを提案し続けるリリーさんですが、今回は彼女が出した新刊の紹介も兼ねた来日でした。それが、この『FIVE SEASONS OF JAM』。ふつう日本でもロンドンでも四季と呼ぶように季節は4つですが、ジャム作りには5つの季節がある、と語るリリーさん。季節ごとの果物と彼女らしい”隠し味”とのコンビネーション実例をたくさん紹介してくれています。たとえばチェリー&ブラックペッパーのジャムや、イチゴ&ワイルドフェンネルポーレンのジャム。ページをめくるたび、新鮮なマッチングのジャムを想像すると、ふっと鼻先にそのフレーバーが香ってくるよう。アイデアとレシピはもちろん、美しい写真を眺めているだけでも楽しめる一冊です。ちなみに一緒に写真に写っているのは、来日の際に日本限定で販売されたイチジクとアールグレイのジャム。いちいち組み合わせのアイデアがおしゃれでしびれます。

ジャム作り教室は来日の折にしか参加できませんが、この本があればリリーさんの魔法のジャムがお家で味わえる。もちろん食べるの専門の方にはLBJのジャムも売っていますので、ぜひこのスパイスの魔法を味わってみてほしい!

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エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。