こう暑いと、もはや何も着たくない。物欲も減退するため、必然的にワードローブには夏服のストックも少ない。そして限られたサマーウェアは、ほぼTシャツ。汗をかくのでとにかく頻繁に手軽に洗いたいのです。 ただずっと同じ服を着ているのも飽きてくる。さらに誌面は秋冬真っ盛り。そのムードを少しでも取り入れつつ、このワンツースタイリング一辺倒から脱却したい! ということで、巻物をはじめました。

きっかけは2018年秋冬シーズン。印象的で大好きだったミュウミュウです。インパクトある80年代的パワーショルダーに、ボリュームヘア、そしてポップでどこかフューチャリスティックなカラーリング。国や年代の境界を軽やかに超えて、あらゆる要素がコラージュされていました。中でもひときわ目に留まったのは、その首もと! フリンジが揺れるニットの“つけタートルネック”は展示会でも発見して、ぎゅーんと心掴まれましたね。

そのスタイルにまんまと影響されて、首もとのスカーフなら今から取り入れられるぞと確信。昨年までは一枚も持っていなかったアイテムですが、近頃こつこつ買い集めています。
イエローとパープルの布は、ヴィンテージショップで購入した、オーガンジーらしき素材のスカーフ。これをくるくる折りたたんで結んでいます。薄い生地なので暑くない(笑)のと、柄のワンピースなども相性抜群。柄のボウタイは、NY発のEDELTRUD HOFMANN。以前SPURでもご紹介した、ボウタイブラウスを展開するブランドです。無地のトップスにさらりと巻くだけで一気に華やかに。きちんと感も生まれます。
ランウェイルックはもちろん卓越したパワーにあふれていて、常にお金を貯めて欲しいものばかり。けれどいつも手に入るわけじゃないから、こうしてリアルプライス&自己流で日々の装いに落とし込むのもまた楽しい! とりあえず夏は「首に巻物」で乗り切ります。

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。