香取慎吾さんのNIPPON初個展に行ってきました

現在、IHIステージアラウンド東京で開催中の香取慎吾さんのNIPPON初個展『BOUM ! BOUM ! BOUM !』。『SPUR』では、2013年7月号で草間彌生さんと対談をしていただいたり、2014年5月号で展覧会『アンディ・ウォーホル展:夢の15分』を観ていただいたり、香取さんのアートへの思いを取材していたこともあって、日本での個展を心待ちにしていました。

展覧会期間中、香取さんが度々訪れて描いている作品。「令和」という文字も!
展覧会期間中、香取さんが度々訪れて描き続けている作品。「令和」という文字も!

冒頭の360度回転する劇場を使っての映像に始まって、絵画は3つのエリアに分かれて展示。

1つ目のエリアは、初期の作品からパリでの個展に出品されたもの、今回の展覧会のために新作も含む、香取さんのアートを俯瞰して見られる部屋。作品ごとに香取さん自身のコメントも書かれています。中には「みんな! 仮面かぶって生きてる?」というようなドキリとするメッセージも。

香取さんの描くキャラクター【くろうさぎ】ももちろん登場
香取さんの描くキャラクター【くろうさぎ】ももちろん登場
会場中央に置かれた、実際に触れることができる巨大な作品。触ってみると、驚きのしかけが!
会場中央に置かれた、実際に触れることができる巨大な作品。触ってみると、驚きのしかけが!

2つ目のエリアには、JANTJE_ONTEMBAARの作品など、ファッションをメインにした場所。着て楽しい以上に、見て楽しい洋服が並びます。
絵画《その先へ》を使った、ドレスも!
絵画《その先へ》を使った、ドレスやマントも

3つ目のエリアは、香取さん自身の服を使ったり、身体のパーツをモチーフとした、よりパーソナルな作品が充実。エリアが進むごとに、その世界の中へぐいぐいと引き込まれていきます。

どのエリアも、ただ「作品を観る」以上のしかけが施されていて、アートを体感できるのが、この展覧会の最大の特徴。コンサートの演出も手掛けていた香取さんならではの、観客を喜ばせたいというエンターテイナーのこだわりを感じます。ただ、それ以上に伝わったことは、香取さんは本当にアートが好きなんだということ。呼吸を止めると心臓が止まってしまうように、まるで絵を描かないと生きていけないというような原初的な”描く”ことへの欲求を展覧会を通じて感じることができました。

本展はすべて予約制ですが、第3期(5月22日~6月1日)のチケットは、4月21日 からはじまったばかり。「僕のすべてを見てほしい」という香取さんの言葉通り、出し惜しみが一切ない作品の連続を、ぜひご自身の目でご覧ください。

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エディターMORITA

物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。

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