3月のパリコレクションに行ったときに、「いまさらだけどやっぱりほしいかも……」と急に思い立ってお店に見に行ってしまったのがメゾン マルジェラのタビ。定番のバレエシューズタイプのフラットは一足持っており、今回欲しかったのは以前展示会で見て忘れられなかったアンクルストラップのついたセパレートのタイプ。バレエシューズタイプよりガーリーでしかもセパレートで軽やかなので、春先から夏までずっと活躍してくれそう、と着用イメージを妄想するにつけ、「買ったほうがいいに決まってる」という確信を深めていたのでした。ただし、ここに行く前にソフィビルブラーエのネックレスを買ってしまっていたもので、一応お店に行く前に「いくらデザインが好きでも足の形に合わなかったり、似合わなかったら買うのをやめる!」とぐっと強めにお財布のヒモを締めてお店へ向かったのですが、試着するなりその意志はもろくも崩れ去りました。だって、めちゃくちゃはき心地がいいんですよ、見た目もかわいいのに。結果、「デタックスもできるから」という海外で使いがちな魔法の言葉を唱えながらさっとお財布を開いてしまったのです。
というわけで、あたたかくなった最近では週の半分くらいこれをはいて過ごしていますが、ほんとにこの靴便利! 通年地味色ベーシックカラーが好きな私としては、肌色がくすんできた昨今、全身の服を地味色にしておくわけにもいかなくなってきているな、というのがひそかな懸案事項でした。が、このメタリックカラーとタビのフォルムの存在感のちょうど良いこと。地味なパンツとシャツの初夏スタイルも、このシューズを履くだけでちょっとモードな意味のある地味スタイルに昇華されます(あくまで地味ではあるのですが)。もはや靴というよりこれはアクセサリー。しかもレザーも良い感じに柔らかく、どこまでも歩ける履きやすさ。エディターUも以前タビの魅力にはまっている記事を書いていましたが、あらためて激しく同意。タビファミリーのラインナップをショッピングサイトで夜な夜なチェックする日々が続いています。
ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。