「もう25歳、社会人としてしっかりしなきゃ」とか「29歳、そろそろ結婚したい」とか、世にあふれる年齢の呪縛が大嫌いでした。ファッションもしかり。年齢にかかわらず、好きなものを好きなように着るべし!と思っています。でも、35歳を過ぎたあたりから、どんなに好きでも、確実に似合わない服が出てきたことを実感。肌の衰え、体型の確実な変化が、それを私に突き付けてきました。その結果、気持ちがコンサバになっていたように思います。そのことにハッと気づかせてくれたのが、このアイライナーです。「この白には、限界がない」という記事を読んで、興味を持ったUZUのアイライナー。編集長から“あなたに似合いそう”とこのピンク色をプレゼントしていただきました。デスクで何気なく使ってみたらスーッとスムーズにラインが引けたことに、まず驚きました。メイク下手なので、アイラインが一発で決まったことがほぼない私でも、一回でできた! 内心小躍り状態。しかも、このピンク、スケーターガールに似合いそうなカルチャー色でもあるけれど、35歳オーバーの会社員がつけても、ちょっとだけ遊び心がある上品な目元の範疇に収まっている気がします。カラフルなアイライン、ありだ!と開眼しました。なんっていうか、映画『ライオン・キング』の曲「SPIRIT」のPVで、ビヨンセが滝を背景に歌い上げてる瞬間のような、また新しいモードの扉がパーンと開いた感じ。と同時に、ここ最近、地味にまとめようとしていた自分のスタイル(金髪だけど)を反省しました。体型の変化と上手に付き合いながら、まだまだ好きなものを好きなように着て、メイクも楽しみたいと思います。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。