このドリッパー、器量よし!

最近までインスタントでやり過ごしていました、我が家のコーヒー事情。後に苦味が残る感じ、ちょっと苦手だなぁ……と思いつつ、どこのドリッパーを買ったらいいか分からないし……とうやむやにしていたのですが。ついに、初めてのハンドドリッパー生活へと足を踏み入れました。

購入したのは、ドリッパーとサーバーが一体となった名品、アメリカ製のCHEMEXのもの。箱を開けた瞬間、このフォルムの美しさとなめらかに湾曲したウッドホルダー、そしてそれを留める革紐という美しい意匠に心を射抜かれました。ちょうどフラスコと漏斗がドッキングしたようなデザインは、そもそも科学者であるピーター・シュラムボーム博士が実験室のフラスコをコーヒーメーカー代わりに使っていたことから考案したものだそう。ガラスの美しいボディは、キッチンに無造作に置いてあるだけで画になります。

私が購入したスリムな3カップサイズは、ひとりのときや友人と飲むときにちょうどいいサイズ。HARIOのハンドミルでゴリゴリ豆を挽いて、専用のペーパーフィルターにセットします。そこに(私が持っているケトルは注ぎ口が大きいので)少しずつ慎重にお湯を注いでいきます。フレッシュな豆ほど注いだときに気泡が出ると聞いてからは、コポコポ鳴る様子も眺めて楽しんでいます。そうして淹れたコーヒーの、おいしいこと……!! 海外のロースタリーのブレンド豆を使っているのですが、まったく雑味や苦味がなく感動。こうなると、注ぎ口が細いケトルも欲しくなるし、洗うためにレデッカーのボトルブラシもポチってしまったし、ステンレスフィルターっていうのは味が違うのか?とか、もっと色々な豆も飲んでみたいし……。味の機微は正直きっとよく分からないですが、美味しいか美味しくないかならば、断然美味しいコーヒーが飲みたい。今まで二の足を踏んでいたこの沼、遅まきながらハマると深そうです。

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エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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