キャンプが盛り上がるL.L.Beanの名品!

わたくしが「ビーン・ブーツ」を買うまでのオハナシ、お付き合いください。ちなみに新品でシューレースがバリカタなため、こうなってしまうのです……。がそんな些細なことは気にならない!

のっけから何ですが、アウトドアが苦手なんです。泥んこになったり濡れて寒かったり、虫がいたりするのがどうも……(ひ弱ですみません)。子供が喜ぶので、しぶしぶ(!?)キャンプに参加してきたのですが、1泊が限界。ところが、GWに諸事情でキャンプ場に4泊もすることに。さらに日ごろの行いが悪いのか、キャンプ初日とチェックアウト日以外はすべて雨という予報まで! かなり気が重くなってきましたが、こういうときこそ名品買って気分あげてこー! てなわけで、SPURのアウトドア特集フェス特集をじっくり見直したり、SPURの連載『井之脇海と、山の話』で井之脇さんにガチで同行した、登山経験豊富な編集担当に相談して買い物計画を練り練り。

まずはぐちゃぐちゃを乗り切るためのブーツ的なものを一足、と狙いを定めました。SPURのアウトドア特集を見るにつけ、ご自身も登山される金子夏子さんのスタイリングが素敵で、この「ビーン・ブーツ」が欲しくなったんです(上から2つ目の森を二人の女の子が歩いている写真ですね)。ちなみにL.L.Beanといえば私の青春時代、ここの海外通販が流行ってまして、外人モデルが白い歯を見せてにこやかにポージングするカタログを何度も見返したものです。当時、高校のおしゃれな先輩方がビーン・ブーツを日常に取り入れていて欲しくなったのですが、結局は買う機を逃しました。そのビーン・ブーツが今再び……。

先述の登山編集者に意見を聞いてみると「いいと思いますよ、とにかく名品ですからね」と。さらに迷っていると別の編集者が別のことを言いました。「可愛さ重視ならいいと思うんですが、キャンプのときって、靴の着脱が多いからブーツだと面倒くさくないですか?」と。たしかにそれは鋭い指摘。

そこで靴のラインナップが多いと噂のL.L.Bean日比谷店へ。試し履きした結果よい発見が! シュータンの左右がアッパーに縫い付けられているため、足入れしたときにシュータンが潜りこまないんです。テントへの出入りが頻繁なシーンでは、ひもは上のほうだけゆるくして、間口のおっきな靴下をはくようなイメージで足をすぽっと出し入れすればよいかと。プルタブもついているので、最後に引っ張れば足がスッキリ収まります。スライダーほど着脱がスムーズではないですが、シュータンが潜り込んじゃうスニーカーよりもストレスフリー。

サイドゴアタイプの「チェルシー」のほうが着脱しやすいのでは? と思いましたが、そうでもなかった。それに実物の佇まいをみてときめいたのは、圧倒的にこちらのビーン・ブーツ。(好みがあると思いますが)。レザーの質感、カラーパレットが素敵。ちなみに私は背が低く8インチではなく6インチがバランスがよく見えたのでこちらを連れて帰りました。
さてGW、天気予報は大当たりの雨、雨、雨。そんな中キャンプに加え瀬戸内国際芸術祭に参加し、歩きまくり。タフな状況であるがゆえにわかったのです、ビーン・ブーツの真価が。足元の“守られ感”が半端ない。びしょびしょ回避のため、そして1番小さいサイズ6でも自分にはやや大きめだったこともあり、SPOご推薦の洗える「今治インソール」を投入しましたが、杞憂に終わりました。全然濡れないし、ぬかるみもどしどし歩ける(噂に聞きしチェーン・パターンのソールのグリップ力でしょうか)。アッパーはレザーなためか、レインシューズにありがちな蒸れ蒸れ感もなく快適。
実力もすごいですが、何よりもアウトドアシーンになじむこのデザイン! 履くと「ワタシ、自然に溶け込んでるわ〜!」と気分が上がるんです。デニムにもワンピースにも、レギンスにもマッチする。キャンプ場でも「いいですね」と声をかけられました(ちなみに男性ばかり)。
ソールが減っても修理ができ、長く履けるというのも名品ならでは。今はバリカタのシューレースやこぎれいなレザーがくたっとなじむくらいに育てられたら。アウトドアが苦手の私のモチベーションをあげてくれる一品をゲットし、いい買い物をしたと満足感に浸っています。

こちらキャンプ終了時のビーン・ブーツ。汚れもサマになりますね。

エディターNAMIKIプロフィール画像
エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

記事一覧を見る

FEATURE