このチョコを侮ることなかれ

「撮影用お菓子」なるものがあります。新人の頃“いの一番”に教えられた仕事は、撮影現場にお菓子と飲み物を買っていくこと! カメラマンやスタイリストなどスタッフに気持ちよく力を発揮していただく環境作りの一端としてです。朝から夕方まで撮影しているとお腹もすいてくるので、お弁当とは別にちょいとつまんでいただけるものを用意するんです。

とはいえゴージャスにケータリングで……というのは難しい場合が多く、スーパーやコンビニで調達するのが常。甘辛バランスよく、たまにエンタメきかせたりとセレクトショップのバイヤー気分で(笑)見繕います。すると高級菓子ではなくともこれはウマイ! という穴場的な名品を発見することも。(正直、スタッフのためという錦の御旗を掲げながら、自分が食べたいものを買っているのかもしれません……)。この「COUVERTURE HIGH CACAO 72」がまさにそうでした! 

いわゆる市販のチョコは甘すぎて体が受け付けない今日このごろ。かといってビーントゥバー的なものは個性が強いせいか「美味しいのかもしれないけど、自分にはしっくり来ない……」と思うことも多々。そして高カカオチョコはさすがに苦すぎる……と、チョコレートに関してスッカリ迷宮入りしまった私の味覚ですが、「COUVERTURE HIGH CACAO 72」を口に入れたとたん、「コレだー!」と。何と表現したらいいのか、すごくピュアなチョコレートの味なんです。甘すぎず、酸味など雑味もなく、ヘンな後味が残らない。そしてとっても上品な苦さがきいています。

「こ、これは……」と衝撃にうち震えながらパッケージの裏面を見ると、「クーベルチュールチョコレートとは…(中略)カカオバター以外の代用油脂は使用してはならない厳格な規定をクリアしたチョコレートです。(国際基準)」とあります。なんだかよくわからないけど、厳しい基準をクリアしてちゃんと作っている感じ、うなずけます。コインのような大きさのチョコレートが数粒入って200円台。こちらは編集部がよく「撮影用お菓子」を調達するおなじみの成城石井でゲットしました。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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