永遠のりぼんっ子に捧ぐ!スーパー・ハッピー♥ラブパワー体験

突然ですが、皆さんが生まれて初めて読んだマンガは何でしょうか。私は水沢めぐみ先生の 『トウ・シューズ』でした! 単行本でこの作品を読んでいたのですが、とにかく小学生の時はバレエとピアノという習い事に憧れていて(今思えば、バレエやピアノそのものというよりも、発表会の時に着る綺麗な衣装や薄ピンクの可愛いトウ・シューズに興味があったのではないかと思います!)、その気持ちをどうにか昇華しようとして、読んだのがこの作品でした。バレエの世界の話ではあるものの、とても身近に感じることができたのが魅力。ライバルが現れたり、友人と喧嘩をしたり、素敵な男の子とのラブな展開に胸をときめかされずにはいられませんでした。この作品をきっかけに、毎月、りぼん本誌と単行本を読み漁るように。種村有菜先生の『満月をさがして』では英知くんのピュアな気持ちに涙を流し、ドラマ化の際に読んだ一条ゆかり先生の『有閑倶楽部』に描かれるバブリーな高校生の姿を見て、「高校生になったらこうなれるんだ……」と当時小学生だった私に幸せな夢(現実はさておき……)を見せてくれました。もはや、りぼんで友情を学び、恋に憧れ、夢をみることができたといっても過言ではありません!そんな私にとって最高な展示が現在、新宿高島屋で開催中です。

 

「特別展 りぼん 250万りぼんっ子大創刊号」では今現在もファンから愛されている名作の原画や、パネル、連載当時の付録などが展示されている最高の空間! 私自身、リアルタイムで連載を追っていた作品はほとんどないのですが、単行本になって読んでいた大変思い入れが深い作品にまつわる展示がずらっと並んでいて、大興奮でした。

何より面白いのが付録や応募者全員サービスのグッズの展示。『天使なんかじゃない』のノートや『赤ずきんチャチャ』のお弁当箱など、再現するのがなかなか難しい90年代の少女漫画雑誌の付録が持つムードを楽しめてしまうんですよね。付録って、時間が経つほど手に入れるのが難しいので、一度に見られる機会はかなり貴重。そして、幼い時に憧れていた付録は何十年経っても色あせない魅力を炸裂させていたのでした。

『有閑倶楽部』の美童グランマニエのパネルや『ルナティック雑技団』のとある一ページを再現した壁は特に圧巻です。手の平に収まるサイズのコミックスとはまた違う魅力があります。各作品ごとの紹介パネルにある「アオリ文」もグッときます。『ご近所物語』の「スーパー・ハッピー♥ラブパワー」なんて言葉を見た瞬間に作中で奮闘する実果子の姿を思い出し、懐かしさに少し泣けてしまいました。他にも、周りの目をつい忘れてキャッキャしてしまうコンテンツばかりなので、ぜひ一度足をお運びいただけると嬉しいです。

そして、忘れてはいけない、展示会限定グッズもすごいですよ……。付録の復刻という的確なキュンポイントをついてくるラインナップです!

りぼん展に展示されているの池野恋先生の『ときめきトゥナイト』を堪能した後は、発売中のSPUR9月号に掲載されているモードな蘭世と真壁くんに会える「ときめき★ダークロマンス」もチェックしてくださいね!

 

 

 

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エディターHORIE

ファッションとビューティ担当。K-POPを始めとする韓国カルチャーにお熱。茶碗蒸しと無花果の香りが好き。
実家で暮らす柴犬が親友です。

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