「いいものはいい」を実感したマックスマーラのコートの話

よく言われることではありますが、「秋冬はアウターに予算を割くべき」というのが、ここ5年ほどで至った結論です。とにかく、いちばん上に着るものさえちゃんとしてれば、中がほぼパジャマだったとしてもとりあえずはなんとかなる!(と、信じて暮らしてますがどうでしょう……)

「上質なコートを探すなら?」という質問を投げかけると、多くのおしゃれプロから名前が挙がるのが「マックスマーラ」。私もずっといつかは、と思いつつ、まだ私のような若輩者(年齢はまあまあ大人ですが)には早いかなと尻込みしていました。していたのですが、今年、ついに大人の階段、のぼりました……!

マックスマーラの「テディベアコート」です。2013年に発表されてからあっという間に新・アイコンコートになった人気モデルですね。この2月、コレクション取材でミラノへ行ったのですが、ミラノということもあり、とにかくこのコートを着ているジャーナリストが多かった! もともと「いいなー」と思っていたこともあり、さまざまなショー会場で「あっあの人も着てる!」「あの人も着てる!」と発見しては、欲しい気持ちがジワジワと……その気持ちが最高潮に高まったのが言わずもがな、マックスマーラのショー会場でした。最新のコレクションと、テディベアコートをさまざまなスタイリングで着こなすゲストの人たちを見て「これは、買わねばなるまい」と地味にひとり決意。取材の合間に駆け込んだミラノのショップにて、(主にプライスに)震えながらも無事にマイ・テディベアコートを手に入れました!

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もうね、何がすごいって羽織った瞬間になんか「はわわわ~……」と変な声が出てしまいそうなほど軽くて心地よいんですよ。キャメル素材のふわふわの生地が、ものすごく優しく身体を包み込んでくれる。ゆったりとしたシルエットで、めちゃくちゃあたたかくて、本当にノーストレス。コレクション取材から帰国してすぐ意気揚々と着ようとしたのですが、日本はちょうど花粉が飛び始めたころ。この素敵なファーコートが一転、すべての花粉を吸着する殺人コートになってしまう! と着用はあきらめ半年超。ようやく東京にも本格的な寒さがやってきて、晴れて出番がやってきたのでした。

今のところ、手持ちのどんな服にも合って、なんとなーくいい感じにしてくれて、それでいて「オトナの余裕(当社比)」さえ漂わせてくれているような……着心地だけじゃなく、スタイリング的にも大満足。「いいものはいい」を実感させてくれた一着です。

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エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

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