刺激のない古着に満足ですか? 伝説のヴィンテージが、ア・カレント・アフェア東京に集結

宇宙で1番のヴィンテージショーと呼ばれる「ア・カレント・アフェア」。NYやLA、サンフランシスコを拠点に毎回70以上の超ヴィンテージエキスパートが出店。希少価値の高いレジェンド級アイテムを求めて、デザイナーやバイヤーなど世界中からプロフェッショナルが集います。お客さんが入場料を払って会場へ足を踏み入れる、まさにショー。そんなア・カレント・アフェア、今世界で最もお洒落な人が集うといわれていて、以前SPURでも特集を組みました。さらにSPURの30周年記念として、伊勢丹でア・カレント・アフェアのポップショップを開催した際には、編集部員の何名もが運命の一着に出会ったんです
このたび、創設者リチャード・ウェインライト氏と ヴィンテージブティック・EVAの宮崎聖子さんが「ア・カレント・アフェア東京」をスタートします。(こちらは入場料無料)
明日12日~15日まで開催するこのビッグイベント、普段LAで出店しているベンダー5名が出店します。有名デザイナーがこっそり訪れては資料としてたくさんのピースを購入していくEVAのアーカイブからも出品があるとのこと。開催前で大忙しの宮崎さんのショールームに突撃して、出店アイテムを見せていただくこととなりました。

まずは開催にあたっての想いをEVA宮崎さんに聞いてみました。「心ときめくヴィンテージ体験をしていただきたいのです。今は古着バブル。たくさんの人が古着に関心を示してくださるのは良いことですが、ユーズドとセカンドハンドとヴィンテージがないまぜになっていて、ヴィンテージの本来の価値が逆に薄れていってしまっています。しかもその物の価値以上の、法外な値段がつけられた古着も、少なくありません。デザイナーが丹精込めて生み出した、背景やストーリーのある真の"ヴィンテージ"を、きちんと広めていきたいと思うんです。ア・カレント・アフェアでは、その日のために普段自分の店で出しているものよりいいものを出そうというベンダーさんたちの意気込みを感じます。『お客様がびっくりするようなものを!』という熱気であふれていて、いい意味でベンダーさんたちが競合しているのです。この素晴らしいヴィンテージショーを、ぜひとも日本の服好きの方々に味わってほしい、そんな思いから開催を決めました」
宮崎さんは、皆が欲しいもの、流行っているものではなく、お客さんの人生にサプライズが生まれるような、刺激的なアイテムを提案したいと語ります。
「これが欲しいんでしょ?というのではなく、こんな面白いものが出てきたよ!見て見て!というような一着。どんなお客様がその服を手に取るのか、逆にベンダーである私たちも楽しみなんです。もちろん、このショーのベンダーの誰もが、きちんとそのヴィンテージにまつわる物語を語れる人。手に取ったお客様とその商品にまつわる会話で盛り上がるのも喜びのひとつです」
私も前回伊勢丹のア・カレント・アフェアで、ジェフリー・ビーンの真っ赤な布団風巻きスカートを購入したのですが、これが行く先々でお洒落な人に褒められる。宮崎さんが狙っているのはまさにそういう現象だそう。
「驚きがあるものを着ていたら、周囲の人にも、『それどこの?』って聞かれて会話のきっかけになりますよね。そうやって、どんどん会話を広げていけるのが、価値のあるヴィンテージの証だとも思います。毎日着られる服ではなくて、お気に入りだから毎日着たくなる服。そして何度も着回せる服ではなく、一回着たら覚えられちゃうような服。そんな圧倒されるようなヴィンテージとの出会いを体験していただきたい」
今回は特別に、何着かをご紹介。あえて年代、ブランド名は省略するので、ぜひ当日足を運んでご自身の目で確かめてみてください。それにしても驚くのはプライス。価値に対してかなり、かなり良心的です。ショールームにて、「これがこの値段⁉」と終始叫んでいました。
「初めての開催ですし、やっぱり手に取ってもらえないと意味がないと思うんですよね。『なんだ、高いから私には関係ないや』っていうのではなく、みなさんの毎日にちゃんと溶け込んでほしい。アメリカから持ってきているアイテムも多く、ぶっちゃけて言うと経費もかなりかかっていますが、ここは精一杯頑張りました(笑)」と宮崎さん。
ほかにはない運命の一着を探して。ファッションの"本物のエネルギー"を感じに、ぜひ足を運んでみてください!

クラシカルな花柄のドレス¥58,000
クラシカルな花柄のドレス¥58,000

リボンテープのロングスカート¥49,000
リボンテープのロングスカート¥49,000

総スパンコールのシルクトップス¥26,000
総スパンコールのシルクトップス¥26,000

ベスト¥44,000・ドレス¥58,000
ベスト¥44,000・ドレス¥58,000

エディターITAGAKIプロフィール画像
エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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