ミケーレの世界の住人になれる、ヴィンテージ・レッド

昨晩、テレビで天気予報を流し見していたら、気象予報士の方が「明日(つまり本日)の東京はとにかく湿度が低い、とにかく乾燥しているから気をつけろ」という趣旨のコメントをなさっていました。

というわけで本日は乾燥がマックスなはずですが、ありがたいことに私の唇はしっとり。なぜなら、グッチのリップ「Rouge a Levres Voile」をつけているから。こちら2020年に日本上陸予定と聞いているのですが、残念ながら今時点ではまだのよう。

9月末にコレクション取材でミラノを訪れた際に、グッチの店舗でゲットしたものです。現地のジャーナリストやファッション関係者の間ですでに「ミラノに行くなら絶対に買った方がいい」という噂になっていました。アールデコ全盛期のブティックにタイムトリップしたようなクラシックな一角に、ゴールドのケースがずらっと並んでいるだけでアガり、おしゃれな色展開に大いに迷いました。結局、なじみのいい203番を入手。

以来、私の化粧ポーチには毎日入っているスタメンです。なぜスタメンかというと、①口紅を塗ってると感じないくらい心地よく潤う ②顔がおしゃれになる! からです。

②について。203番はトレンドのブラウンレッド、一見こっくりしているのですが、実はシアー。(この「Rouge a Levres Voile」というラインはシアーな色づきが特徴)。私はわりと古風な和顔なので濃いリップが難しいのです。が、自分の唇の血色の延長のような色づき、自分の唇のツヤの延長のような質感なので肩ひじ張らずにつけられます。乾燥する季節につけていると、改めてつけ心地のよさに感動するんです。

しかもこのブラウンレッドが、どの服を着たときも、おしゃれに引き上げてくれる。アンティークのようなゴールドのケースの刻み模様を指に感じながら、花柄のふたをスライドすると、グッチの世界の住人になった気分。アレッサンドロ・ミケーレが描く、クラシックなスタイルを取り入れつつ超個性的なスタイルのある女の子。ちょっと時を超越した存在感のある人物像です。

このリップを使い切る前に日本に上陸してくれないかしら! グッチさん、首を長くして待っています。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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