クロエのお守りペンダント

私の記憶が正しければ、中学生の頃、「土偶は、豊穣をねがって縄文時代の人々がつくったもの」と学びました(諸説あるようです)。そこには、現代に生きる私たちのおまじないや願掛けにも共通する、精神性があるように思います。このペンダントを一目見たとき、土偶について学んだ当時の記憶が呼び起こされました。土偶にしばしば用いられたという女性モチーフが印象的なのは、クロエのこちらのペンダント。「Femininities」というシリーズです。

新型コロナが猛威を振るう不安定な世の中で、フェティッシュなお守りアイテムを心が求めていたのかもしれません…。普段はシルバーアクセサリーが多いのですが、ゴールドにも関わらず気付けば購入ボタンを押していました。

届いてまず目に留まったのは、胸キュン必至のヒップライン。なだらかにカーブする身体の曲線美にマッチしつつ、独特の愛おしさを醸し出しています。眺めるたびにそっと撫でてしまいたくなるキュートさは、パソコンの横にそっと置いておくだけでも心が潤います。

当時は“豊穣”を祈ってつくられたとも言われている女体シンボルの土偶。しかし、そこに込める願いは、時代や持つ人によって変化しても良いはず。コロナの安息を祈りつつ、日常に小さな幸せが訪れますように、と思いを込めて。そっと寄り添ってくれるお守りペンダントを身につけていれば、不安な毎日でも少しだけ心強い気がします。スモールグッドシングスのこの記事でも紹介されていたお守りネックレス。混沌とした日々に必要なのは、マインドセラピーを兼ね備えたジュエリーなのかもしれない、と思った今日この頃です。