くすみ肌の救世主。白ではなく、今年は「白系」ニット! 

トレンドに左右されないシンプルさと、着れば実感するシルエットの美しさ。ATONの「普通っぽいけど普通じゃない」感が大好きです。それは手持ちのコートとノースリーブカットソーの半分以上を占めるほどの愛ですが、本日ご紹介したいのは白のクルーニット! 地味色好きの自分としては、白ニットはもはや差し色アイテムとよべる存在。数が必要なものでないけれど、真冬用の厚手ウール(こちらの記事で合わせているもの。INSCRIREのビッグシルエットのアランセーターです)と、秋口や春先に着られるもう少しライトな素材のもの、ワードローブに2枚備えておくと、夏以外はどうしても沈みがちな地味色派のコーディネートに一筋の光をあてることができるのです。……がしかし。ここ数年、肌のくすみが年々目立つようになり、パーッとまぶしい白だと肌のトーンや質感とまぁ合わない!(涙) コットンニットだと特にその傾向が強く、ライト素材のポジションはしばらく空席状態。そんな時に出会ったのがこちらのATON、というわけなのです。

頑張って色調補正したのですが、ニュアンス伝わるでしょうか。
頑張って色調補正したのですが、ニュアンス伝わるでしょうか。

実はこちらのニット、品番はグレー。でもご覧の通りいわゆるグレーではなく、真っ白な半紙に薄墨をほんの少したらした……よりもさらに薄い、例えるなら和紙を作る工程で薄墨を一滴たらし入れたとでもいいましょうか、それくらいごくわずかなグレーみです。素材はオーガニックコットン70%にナイロン30%の混紡。ギュッと凝縮感のある編地ですが、着心地はあくまで軽やか! 体のラインは拾わないけどボリュームが出すぎない絶妙なサイズ感、ボトムスを選ばない腰丈、そして手洗いだってOK。まさに理想的なデイリーニットなのです。

着るとわかる、肩の絶妙な切り替え!
着るとわかる、肩の絶妙な切り替え!

基本スペックは完璧。さらにこのブランドならではの「普通っぽいけど普通じゃない感」が表れているのが、カクッと角度をつけたラグランスリーブ。肩から脇にかけての特徴的な切り替えが、シャープな印象を加味してくれ、ゆるニットにありがちなもっさり感を払拭。袖口と裾のリブのボリュームもアクセントになってくれます。ただの白ニットを越えた「白系ニット」の新名品。長く愛用したい1枚に出会えました。

エディターKOMATSUプロフィール画像
エディターKOMATSU

「糖分摂るなら菓子より酒で」がモットーの真正左党。
ノーストレスなリラクシングワンピースと多幸感しかないタカラヅカ鑑賞も大好物です。