2021.06.21

tresのアンダーウェアの“お買い物語”

なんだかモヤモヤするなあ、というタイミングは誰しもありますよね。ちょっとした悩み事や、溜まった疲れなのか、はたまた特段の理由はなかったり。とある日に新宿駅付近で集中的な作業を終えたとき、そんなちょっとした“モヤり”を感じたんです。「あ、なんかちょっと買い物して気晴らししたい」と思った私は、ひとまずその付近をブラついてみることに。何気なく足を運んだのはNEWoManでした。SUPER A MARKETやオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのショップを覗いてみようかなと。いざそれらを目指して1階のフロアを横切っていたんですが、視界の端に綺麗な色の気配が飛び込んできました。おや?と思いつつ一度通り過ぎたものの、気になってやっぱり戻ることに。それはpaso jewelryとアンダーウェアのブランド、tresのポップアップショップでした。

まず目を引いたのはカラーラインナップ。どうにもこうにも好きなんです、中間色が。ブラックやオレンジ、ピンクなどくすんだ柔らかい色がディスプレイされていて。素敵……と手に取ってみたところ、その肌触りがあまりになめらかでびっくりしたんです。感動と勢いのまま試着してみることに。実際に纏ってみたところ、再生繊維リヨセル95%という生地の肌当たりが優しくて、とろけるよう。私が選んだタイプはアンダーの布地が広くきゅっと身体に沿うのでノンワイヤーながらホールド感もあります。直接体に触れる部分には、ゴムなどの化学繊維が接しないような設計になっているというのも嬉しい心遣い。何より、試着室の鏡に写った自分の表情が嬉しそうだったのが決め手で(笑)、購入することにしました。ちなみにお気に入りのポイントはバックスタイルの仕様。細い紐とダブルになっていることで、透けているトップスの下に仕込んでも下着っぽく見えすぎずいいバランスになりそうです。

せっかくブラジャーを買うのならショーツも、とラックあった同じピンクを手に取ったところ「ブラックのショーツを選ばれる方も多いんですよ」とスタッフの方がひとこと。あ、そうだ、別に上下揃いの色じゃなくていいんだった!とハッとしました。ダスティピンクとの相性も抜群で、こちらに決めました。

包装も白いハンカチで包まれていて、ノー・プラスチックなのが嬉しい。仕上げに添えてくれたのは折り紙に包まれた石鹸。ふわっと優しい香りが漂って、また癒されました。

気づけば、実店舗でこうして会話をしながらショッピングするのは久しぶり。スタッフの方と可愛いですよね、と言い合いながら試着をしたり、考えたりすることの楽しいこと。自分1人では選ばないアイテムが視野に入ってくるのも、対面での醍醐味ですよね。そうやって買ったものはより記憶に焼き付き愛しく思える、と改めて。少なくとも私は久々にアンダーウェアを買ったことで無事に気持ちが晴れまして(笑)、軽やかな足取りで家路に着いたのでした。昨今の状況によってなかなか以前ほど足繁くお店に通う、ということが難しいですが、こんな感覚の愉しみは忘れないでいたいなと思ったのです。SPUR8月号「見せるが勝ちのブラ&キャミ」特集も読みながら、スタイリングも楽しんでみます!

エディターSAKURABAプロフィール画像
エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

記事一覧を見る