サトーのニットマスクに助けられてます

今までなかなか「これぞ!」というマスクに出合えていませんでした。最初に使っていたのはやはり不織布のもの。ただ一日も終わりに差し掛かると、口に当たる部分が摩擦で毛羽立って“もけもけ”するのが気になって……。私だけでしょうか。そこからは布製に切り替えたものの、自分にフィットする一品を見つけるのが意外と難しい。まず、肝となるのはサイジング。マスク自体が大きすぎたり、例えサイズがぴったりでも紐の長さが合わなかったり。耳の後ろで結んで詰めたり試行錯誤しましたが、マスク本体とバンド部分が一体化しているタイプは調整すら困難でつけるのを諦めたことも。あとは、着け心地やデザイン、洗濯など使い回すにあたっての使用感まで求めると、意外とハードルが高かったんです。なのですが、最近これはマイベストかも!というマスクがありました。サトーのニットマスクです。長野県諏訪郡で70年以上もニット製品を手がける会社のオリジナル製品。

「basic mask 2pcs」同色の2枚セットで¥2,640です
「basic mask 2pcs」同色の2枚セットで¥2,640です

まず、立体成型によって編まれた、ほど良いフォルムが顔にぴたりとフィット。しつつも、私の場合は絶妙に唇がマスクに当たらず。リップを塗っていても不快感がありません。ここに空間があるのが夏場は特に大事で「ありがとうこの余白……」と感謝したこと数知れず。顔に沿うラインの恩恵ゆえに、呼吸に合わせてマスクがスーハー動いてしまう現象も経験してきたからこそ、ありがたみが沁みます。コットンとポリエステルの混紡で、さらりとした質感も好みです。抗菌防臭効果もある天然の糸も使用しているようで、そんなところも嬉しい。そして極め付けはゴム紐。極細の伸縮糸をやわらかく編んだという、適度な太さの紐を自分で結ぶスタイル。フィルターポケットも付いているので、自分でガーゼなどを入れてもいいですね。

さらになんと言っても私が一番嬉しかったのは「洗い」問題について。自分のズボラさは百も承知なのですが、手洗いが、しんどすぎまして……。推奨はされていませんが、正直なところネットに入れて洗濯機で回しています。ただこのニットマスクが秀逸なのは、洗い上がりに形を整えて干せば、シワもなくヨレもしない! これが本当に助かるんです。乾くのも早いので洗って干して、とクイックにリユースできる。気になる時は煮沸消毒も可能です。

私は肌なじみのいいベージュの「すすき」というカラーを愛用していますが、次買うならグレーの「フォグ(霧)」かなと思っています。肌やメイクアップのトーンに合わせても活用できるパーソナルピンクのラインナップも気になる(話は逸れますが、ずっと自分に合うマスクのマッチングサービスがあったら便利なのにな、とは常々思っています。好きな素材や使用感、タイプによっておすすめが知れたら助かりますよね)。迫り来る猛暑×マスク生活のコンボが地味にライフを削り取ってきますが、なんとかこの夏を乗り切っていきましょう。

エディターSAKURABAプロフィール画像
エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

記事一覧を見る

FEATURE