目出し帽「バラクラバ」を初めてランウェイでみかけたのは、2018年秋冬シーズン。ラフ・シモンズが率いていたカルバン・クラインを始めとして、マリーン・セルやディオール、メゾン マルジェラなどあらゆるブランドが頭から首をすっぽり覆うスタイルを提案していました。その1年前にグッチのファーストルックで出ていましたが、本格的な再燃は18年秋冬。ジャーナリストのティファニー・ゴドイさんによる当時のコレクションレポートを改めて読むと、そのシーズンの大きな潮流「革命的なパワーウーマン」を象徴するアイテムだったことがわかります。もともとは軍用の帽子だっため、戦う女性像と相性がいいのは然もありなん。しかしやはり結構パンチの効いたアイテムなので、すぐには浸透しませんでした。
それから2020年のコロナ禍を経て、マスクが欠かせない日常が始まります。外界との物理的かつ心理的な距離を示す覆面帽子が、またランウェイで散見されるようになりました。そして2021年秋冬、ミュウミュウの可愛すぎるスキー風コレクションをきっかけに、ついに街へとこのトレンドが降りてきました!
とあるブランドにあったブラウンのバラクラバをずーっと探していたのですが、見つからず。同僚が買ったパロマウールもすごく素敵なのですが、私には似合わなそう。そんな時大阪のセレクトショップ、ヴィジットフォーで出合いました!
英国ブランド、Shrimpsのバラクラバです。ヴィジットフォーにはたくさんの種類のバラクラバがあり、いろいろ試着させてもらったのですが、これが一番しっくりきました。一見「水色って派手なのでは?」と思うものの、意外にこの白と水色のミックスがしっくり馴染むのです。最大のメリットは、この顔出し部分が割と広めでフィットしすぎないということ。ここがピッタリしすぎると、それこそモデル級に頭が小さい人はいいんですが一般人には厳しいものがあるのです。しかしこのシュリンプスはほどよいゆとりがあるため、ちょっとしたフードをかぶっているような見え方になる。バラクラバ界の中では比較的取り入れやすく、大人でも全然トライできます!一人一人の顔は違うから、似合うバラクラバも千差万別。楽しみながら最適な逸品を見つけてみてください!
ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。