Instagramで目に飛び込んでくるなり、これは!と意表を突かれたアイテムがありました。それがアイコニックな靴やバッグでおなじみ、ポーラ・カノヴァス・デル・ヴァスの毛……もとい、アームウォーマーです。
試着したのは、下北沢のKALMA。ウェブサイトで見て、これは実際に試したい、と足を運んだんです。装着して鏡に映った自分を見て、やはり想像以上に大胆なボリュームに思わず笑みがこぼれました。そしてこうして置いてみると、一見謎の物体かUMAのような存在感すらあります(笑)。リブニットのアームカバーに毛足の長いフェイクファーが配され、インパクトを放つ仕様に。イエローやピンクなどカラー展開もあるのですが、私は(物自体の主張がすでに強いので)シックなグレーをチョイス。その名も「Yeti アームウォーマー」というのも言い得て妙、まさしく自分自身がイエティになったような気分に。リブニットはきゅっと肌に沿ってフィットするため、もちろんかなり暖かい。ただ、そのフサフサの毛足は、キーボードを打つ指でよく巻き込んでしまっているので、結局のところ使い勝手がいいのか悪いのかは絶妙なところです。でもそんなことを気にしていたら、この子と生活を共にはできません。リブニットは伸縮性もあり、たとえばレッグウォーマーとしてY2Kを薫らせてもいいし、コートの上に着けてみたりしても可愛い。まだまだ可能性を模索中です。
こんな遊び心そのものを体現したアイテムこそ、ファッションの醍醐味ともいえますよね。PAULAのアイテムには、自由な発想や実験的な精神、オプティミスティックで風変わりな美意識が感じられて、そのスタンスがすごく好きなんです。エッセンシャルではないかもしれないけれど、心の栄養として。眺めても着ても楽しいブランドとして、密かに応援し続けています。
好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。