理想のフィグの香り!【1969】のフレグランス

先日、友人に会いに森下を訪ねました。普段なかなか行かないエリアなので、この機会に今まで“行きたいところリスト”にためていた場所に行ってみようと思い、眼鏡とニッチフレグランスを扱う「アトリエ マクリ」へ行ってきました!

理想のフィグの香り!【1969】のフレグの画像_1
30mlサイズ(¥11,550)

そこで出合ったのが、スウェーデン人アーティストのヨハン・ベルゲンが手がけるフレグランスブランド「1969」。絵画や彫刻、写真や音楽など、様々なアーティストに影響を受けたという彼がつくる香水は、スタイリッシュなボトルデザインや、クリアでカラフルな色合いが群を抜いてお洒落。
1960年代〜70年代のカウンターカルチャーにインスパイアされていると言い、当時の音楽やムーブメントを冠した名前を紐解くのも醍醐味なんです。

理想のフィグの香り!【1969】のフレグの画像_2
写真は店内で撮影したもので、100mlサイズ

中でも、ビビビビッと心臓を撃ち抜かれたかのように、直感的に「好き!」と感じたのがこちら。
「INVISIBLE POST」と名付けられたこちらは、グリーンフィグを基調に、シダーウッドやトンカビーンを重ねた香調。フレッシュで甘いフィグの香りはそのままに、グリーンの爽やかさが加わりとにかく軽快、そしてふくよかな香り立ち。その奥には、弾けるようなウッディノートに、トンカビーンのココナツのような甘さも溶け合います。

私は無花果の香りが大好きで、様々なものを試してきたのですが、このフレグランスはフィグ独特のまろやかさと、センシュアルさの表現が抜群。太陽がきらめく夏空のようなハッピーなムードもありながら、どこか刹那的で、儚さすら感じる……まるで映画『君の名前で僕を呼んで』('17)のワンシーンを見ているかのようなんです(映画中、果物を通した性愛の表現が印象的でした)。どこかビターな残り香も、夏の終わりを思わせます。

ちなみにこの「INVISIBLE POST」の由来は、1967年にアメリカを中心に起こった社会現象“Summer of Love”から来ているそう。愛や自由、平和を求めるスピリットとも呼応するようです。

トップノートからラストノートまで、大きく変化せずに一定した香りが続くのも珍しい。淡く包容力のある、やさしい香り方なので、夏〜秋にかけての季節にもぴったり。

とりあえず30mlサイズを購入してみましたが、早くも、リピートで100mlサイズを購入してしまうような気がしております。

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オリジナルの巾着に入れていただきました
エディターMICHISHITAプロフィール画像
エディターMICHISHITA

シンプルだけれど一癖ある服を求めて三千里。日々、モードを追いかけています。淡水パールと洋梨が好き。

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