見て楽しい、食べておいしい。【鍵善】の鍵もち

先日、京都に行ってきました。8月の京都はすさまじい熱気と人混み!

うだるような暑さの中、お茶目な提灯と目が合いました。

おばけ提灯に導かれ、老舗の和菓子店「鍵善良房」へ

鍵善のおばけちょうちん
お店近くの高台寺で夏にやっている「百鬼夜行展」の宣伝用の提灯なんだとか。

何の気なしに中へ入ると、そこは江戸時代から続く老舗の和菓子店、鍵善良房でした。あんこが苦手なので、和菓子の世界には明るくない私ですが、それでもひしひしと肌で感じる超老舗の佇まい。薄暗く、重厚感のある調度品が配された静かな店内には、彩り豊かな和菓子が並んでいます。

奥にはカフェも併設されているのですが、すでに店内に行列があり断念!

ショーケースを眺めていると、おいしそうなお餅を発見。手ごろなサイズ感に惹かれ、6個入りの箱を自分用とお土産用に2箱購入しました。

シンプルな正方形の「鍵もち」

鍵善の鍵もち、外箱
6個入り値段は1250円

どうやらただのお餅ではなく、丹念に練り上げた求肥にきな粉をまぶした柔らかな餅菓子なんだとか。単行本でも買ったかな? と袋の中身を確認してしまうほど、見た目以上にずっしりと重みがあります。

鍵もちの蓋を開けた様子

開けると、楊枝とかわいいお品書きが添えられていました。蓋の裏までもこだわった包装にときめきます。

はやる気持ちをおさえ、慎重に開けると……!?

一面に敷き詰められたきな粉
鼻息には要注意!

ぎちぎちに詰められた一面のきな粉が顔を出しました。

きな粉を飛ばさないよう細心の注意を払い、お餅を発掘します。どこに切れ込みがあるのかわからず、手探りでぶすっと楊枝を差してみました。

鍵もちの一切れ
大漁だ~っ!

すると、持ち上げるのも一苦労! な、かなり重量のあるお餅が、のっそりと顔を出しました。でろーんとした形状からもわかるように、かなりやわらかいんです。

これだけの重さなのだから、さぞかし食べてもボリュームがあるのでしょう……と思っていましたが、裏切られました。やわらかいお餅はとても口当たりがよく、あっという間にぺろっと一切れを完食。

一瞬で胃の中に消える、おばけ餅!

一切れの鍵もち

上品で甘さ控えめの求肥に、きな粉がふんだんにまぶしてあります。一見素朴な組み合わせですが、これがスイスイ食べらるんです。「夏バテ気味で重いものはチョット……」なんて思っていたのですが、気が付いたら二切れ目がするっと胃に収まっていました。お餅なので腹持ちもよく、コスパもgoodです!

消費期限は購入から5日(夏季)。見た目に反して意外と長持ちするのも気が利いています。

シンプルイズベストとはまさにこのこと。京都へお立ち寄りの際は、ぜひお土産にゲットしてみてください!(そして一切れ恵んでください)

 

エディターKAGOHARAプロフィール画像
エディターKAGOHARA

メンズ誌から異動してきたのですべてが新鮮な毎日!お笑いとぬいぐるみとドラァグクイーンが好きです。「なにそれ!」とツッコまれそうな服に目がありません。野菜が苦手です。

記事一覧を見る

FEATURE
HELLO...!