【オープン ブック】のレモンサワーと、秋支度

昨今のレモンサワーブームの火付け役になったとも言われる、「リアルレモンサワー」。新宿歌舞伎町のゴールデン街に佇む、OPEN BOOKが生んだ名酒です。

人気レストラン AC HOUSEでも提供されているレモンサワー

AC HOUSEでの食事の様子
西麻布の一軒家レストラン、AC HOUSEにて。

話は遡ること、昨年の秋。SPUR2022年12月号のフード別冊の表紙にもなった人気店、AC HOUSEを訪れた際に、レモンサワーを頼みました。グラスと一緒にサーブされたのは、手書き風のラベルが貼られた四角いボトル。手作り感のあるパッケージは、作り手の体温が伝わってくるようでとても愛くるしく、印象に残っていました。そのボトルこそ、先述した名酒「リアルレモンサワー」だったのです。

透き通るような淡黄色のサワーは驚くほどすっきりとした飲み心地で、お酒が苦手な私でも思わず手が伸びてしまう美味しさ。ほんのり香るレモンと優しい甘さに食事も箸が進みました。その日はよく食べよく飲んで、ほろ酔いの良い気分で帰宅したのを覚えています。

手仕事が生み出す優しくすっきりとした風味

OPEN BOOKのレモンサワー
リアルレモンサワー ¥3,200

そんなレモンサワーを自宅で楽しめるリキュールと、約1年ぶりに再会を果たしました! 出合ったのは、OPEN BOOKが手掛ける新店舗、オープンブック 破で。仕事でお世話になったフォトグラファーさんが写真を販売されるということで、訪れたのがきっかけでした。今年から運営をはじめたという同店は、木目調の家具が揃うゆったりとした空間。そこに、見覚えのある手書きのパッケージが並んでいました。お店のスタッフさんとお話し、「あの時のレモンサワー!」と記憶が一致。自宅でも楽しめるようにと商品化されたボトルを、即決で購入して帰ってきました。

奄美大島の富田酒造場と共同開発して販売を開始したというこちらは、オープンブックのオーナーである田中さんご自身が生産に携わっています。富田酒造場に1週間泊りがけで作りこんでいるそう。広島県尾道市瀬戸田町のたてみち屋が生産するビアフランカレモンを、洗い、ふいて、皮をむく。そして、オリジナルの焼酎に漬け込む。それらの過程を丹念に行い、作られています。人工甘味料・香料・保存料はすべて不使用で、完全無添加の自然な風味。人の手を介して丁寧に作られたお酒を口にすると、ほっと心まで緩みます。

リキュール1、炭酸3の割合で割ると直伝のレモンサワーになり、お湯で割るとホットレモンサワーでも楽しめるとのこと。すでに気配を感じる食欲の秋ですが、お供にぴったりです。

お酒ができるまでの過程に思いをはせながら、舌鼓を打つ

OPEN BOOKのレモンサワーの生産方法についてまとめられたZINE
商品を買うともらえる、無料のZINE。

リキュールを購入すると手渡されたのは、レモンサワーができるまでの過程が紹介されたZINE。この一本が私たちの手元に届くまでに、どのように人の手が加わっているのかを写真と一緒に追うことができます。生産背景にまで思いを馳せながら味わう、豊かな食体験。オンラインショップではすでに売り切れてしまっているようなのですが、店舗にはまだ数本ストックがありました。食欲の秋を目前に、気になった方は是非チェックしてみてください!

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エディターSASAYAMA

周囲の人の着こなしが気になって仕方ない私服ウォッチャー。
街でも目を光らせています。ミニマルで、少しひねりのある服が好きです。

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