マンネリファッションの救世主! ピンバッジが楽しくて仕方ない

きっかけは、SPUR8月号の『水川あさみと語りたいファッション』というテーマでした。水川さんのお気に入りのワードローブをもとに、スタイリストの丸山佑香さんがスタイリングを組んでいたこの企画。どこかに大人の茶目っ気を感じる着こなしばかりとっても素敵だったのですが、特に1ルック目のコーディネートに胸をぎゅうっと掴まれたんです。マルジェラの白いタビスニーカーとトーンを揃えたTシャツにつけられていたのは、沢山のピンバッジ。幼少期に駄菓子屋さんに吊るされたピンバッジの中からお気に入りを選んだ瞬間を思い出すような、ピュアなときめきが詰まっていました。

“私も日常でトライしたい!”。そう思い焦がれて数か月。二子玉川の雑貨店で、偶然にも運命の出合いがありました。

一期一会の出合いだからこそ楽しい

パリのヴィンテージのピンバッジ
各¥330

店舗の木箱に入っていたのは、小さなビニール袋に丁寧に梱包された大量のピンバッジ! 見ると、パリのヴィンテージのピンバッジとのこと。興奮を抑えながら中をまさぐっていくと、ひとつひとつ絵柄が違うんです。書かれたテキストやデザインを見ながら背景にまで思いを馳せるのが楽しく、また、それが一期一会の出合いなのが素敵。“コレがたまらないのよ!”と心の中で叫びながら、30分弱かけて隅から隅まで物色しました(笑)。そして、購入を決めたのがこちらです。ミニサイズを大量につけることを前提に選んだので、配色やフォルムの全体のバランスを考えながらセレクトしていくのも、コーディネートを組むのと同じくらいわくわくします。

マンネリスタイルが一気に楽しく

パリのヴィンテージのピンバッジ
タンクトップをレイヤードしたスタイルにプラス。

いつものタンクトップスタイルも、こんな風にアレンジしたら、とたんに新鮮な着こなしに。誌面のようにTシャツにつけるのはもちろんですが、これからの季節はジャケットにあしらっても可愛いだろうなあと思っています。夢は、ビジューのように、少しカジュアルなピンバッジを零れ落ちるほどたくさんつけたい! 先日みた映画『ボーンズ アンド オール』の登場人物、サリーのジャケットスタイルがイメージです(劇中ではかなり不気味な描写になっていますが、スタイリングが可愛いのです)。

思い出を、小さなピンバッジに詰め込んで

マンネリファッションの救世主! ピンバッの画像_3
少し古くなってしまいましたが、思い出の詰まった一品です。

思えば、私のピンバッジデビューは、中学生のころに手に入れたハードロックカフェのもの。地方住みだった私は毎年夏に訪れる関東旅行が楽しみでしょうがなかったのですが、その際に買ってもらったものでした。まるでアメリカに来たように錯覚してしまうハードロックカフェの内装に”やっぱり都会はすごい!”と興奮しながら、隣に併設されているグッズショップで思い出を持ち帰るように買ってもらったのを覚えています。近頃は、そんな記憶も思い出しながらピンバッジを愛でています。集めだしたらもう止まらず、沼に足を踏み入れてしまった(......!)感覚。今後、蒐集家になってしまいそうです。

エディターSASAYAMAプロフィール画像
エディターSASAYAMA

周囲の人の着こなしが気になって仕方ない私服ウォッチャー。
街でも目を光らせています。ミニマルで、少しひねりのある服が好きです。

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