ファッションに関わる仕事をしているものの、忙しさに追われたり、疲れがたまるとスタイリングが面倒くさい日がある。そんなときは制服の学生さんたちが羨ましくなります。「コレ着ておけばいい」の簡単さと安心感は絶大。その代わりはないだろうか? と考えた結果、私が導き出した“正解”について今日はお話します。
頼れるビッグシャツ、間違いのないドリス・ヴァン・ノッテン
個人的にリサーチをして導き出したまず一つ目の答えは「やっぱりビッグシャツ」ということ。制服というからには“シーンレス”であり“シーズンレス”であって欲しい。取材も打ち合わせも、社内会議も、はたまた友人との会食まで幅広い場面に対応してもらいたいし、それでいて季節も問わないとありがたい。そうして考えていくとジャケットでは春夏は暑いし、ベーシックなシャツではプライベートの予定に出かけるには堅すぎる。職種によってはカジュアルかもしれないですが、色々なことを考慮した結果、エディターである私にとってはビッグシャツがベストアンサーでした。
そして次にやってきた「どのブランドから選ぶべき?」という問いはすぐに「ドリス・ヴァン・ノッテン」という答えに辿り着きました。だってスタイリストさんもエディターの先輩方も、みんなこのブランドのシャツを愛用していることを知っていたから。そうして駆け込んだショップで出合ったのが2024年春夏コレクションで発表されたストライプ柄のシャツ。これこそ私の求めていた大人のための制服……そう確信したこと。さらにセール価格になっていたことにも後押しされて、迷わずゲットしました。
着るだけでサマになり、考えずに着られる、まさに“制服”
少し涼しくなった近頃はこの服に頼り切り。制服感覚で“とりあえずこれ着ておこう”と手に取っています。ももが半分くらい隠れる丈感はスカートにもパンツにも似合い、ハイウエストのボトムにインしてもあまりもたつかない。だからどのボトムが合うかな? って考える必要がないんです。ゆったりとしながらも、ゆるすぎないシルエットがきちんと見せたいシーンにも対応してくれる上、身体もきれいに見える。2024年のベストバイトップ10に入りそうなアイテムです。
一枚ではもちろん、スタイリングも色々楽しめる
1枚でもちろん頼りになりますが、スタイリングも色々楽しめるのがシャツの魅力。寒くなったらジャケットを上から羽織ったり、タートルネックをインに入れたり。はたまた最近流行りのシャツのレイヤードに挑戦したいなと思案しています。
ドリス・ヴァン・ノッテンは惜しくも退任しましたが、今後もブランドを見守っていくため、このブランドのシャツが私たちにとって人生のエッセンシャルズであることに変わりはないはず。忙しい日々を過ごす大人のための制服、きっとあなたの毎日も救ってくれます。
ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。