10月14日まで。スパイラルで【ココ・カピタン】の作品に出合いましょう

SPUR11月号に「トウキョウ カワイイ ダイアリー」という企画が掲載されているのはご存じですか? アーティストのココ・カピタン(Coco Capitán、ココ・キャピタンという記載も併用)が訪日の際に心躍った風景を収めたフォトダイアリー。ユーモアあふれる視点で捉えた東京の姿に、眺めるだけで幸せな気分になるページをぜひご覧ください。

そんなココ・カピタンの展覧会が現在、表参道のスパイラルで開催中。足を運んだところ膨らんだ期待値を上回る素晴らしさだったので、さっそくレポートします。

心に火が灯る、ポジティブなメッセージ

今回の展覧会のテーマは「L057 L053R」、ココならではの解釈で“LOST LOSER”という言葉を表現しています。展示は、「幽霊の船長が操るヨットがスパイラルガーデンの床から出現する」というオリジナルのストーリーに基づくインスタレーションを中心に展開されます。

「L057 L053R」という名の船長は、その名の通り迷い、彷徨う存在。彼が乗るヨットの名も“LACRIMOSA”(ラテン語で涙)であり、決して成功者ではありません。だけど彼は好奇心を持って旅を続けている。そこには「人生には涙を流し、悲しみに暮れるときがある。それでも涙の海の上を航海することが大切だし、その先に光が差すということを伝えたかった」とココは語ります。力強いビジュアルはもちろん、船長のセーラー服や彼が綴る日記帳など、細部まで見どころ満載の作品です。

ココ・カピタン(Coco Capitán) 作品
展覧会の作品はすべて実際に使用されていたヨットや帆をもとに制作。“誰かの愛着や手触りのあるものに魅力を感じる”というココのこだわりが詰まっています。

今回展示されている多くはハンドライティングによるテキストベースのペインティングのプローズ作品で、すべてにココならではの詩的で前向きなメッセージが込められています。「死にたいと思う時もあるけど、やっぱり明日が気になる」(辛くてどうしようもない時も、明日起こるかもしれない素敵なことを想像すると前に進める)、「未来って未来のためにあるの?」(次の予定、次のタスクに追われてしまうけど、もっと今を大切にしよう)といった言葉が添えられた白く、小さな作品にも注目を。

鑑賞後に心が温かくなる展覧会の会期は10月14日まで。足を運べば、きっと少し元気になった自分に出合えます。

ココ・カピタン(Coco Capitán)作品
“メモラビリア”という名の作品。「物を集めたり、写真を撮り貯めることに捉われないで。大切な記憶は自分の記憶の中にあるはず」という思いが込められています。
10月14日まで。スパイラルで【ココ・カの画像_3
作品について解説をしてくれるココ。彼女の愛する青が印象的な作品が多く並びます。

グッズも充実。どれも“カワイイ”‼

作品を観た後はグッズもチェックを。ココ・カピタンが手掛けるブランド「CAPITANA」による今回の展示のためにデザインされたグッズは、Tシャツ、トートバッグ、マグと豊富なラインナップ。Tシャツやフーディは3種類ずつ用意されていて、迷いながら私もいくつか購入しました。Tシャツはバッグプリントも凝ってたり、キャップはサイドにまで刺しゅうが施されていたり、随所にこだわりが感じられるデザインです。

ココ・カピタン(Coco Capitán) 展覧会グッズ
Tシャツは¥7500、キャップは¥10000でした。※税抜き価格です。

伊勢丹新宿店での企画もお楽しみに!

冒頭でお知らせしたSPUR11月号の企画のほか、ココ・カピタンは来週から伊勢丹新宿店でスタートするSPUR SMILE DEPARTMENTにも参加。ハッピーなロゴグラフィックを描き下ろしてくれました。本館1階のザ・ステージが彼女のアートワークで彩られるほか、チャーミングなグラフィックに心躍るブックトート&カバー、Tシャツなども販売予定。ぜひ展覧会と併せてお楽しみください!

ココ・カピタン(Coco Capitán) ポートレート
今回の来日に合わせてスーパーラボから発売された写真集のイベントにて。スタイリングもいつもおしゃれです。
エディターHAプロフィール画像
エディターHA

ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。

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