花束を贈るなら、私のベストは豪徳寺【ハッカニブンノイチ】です

大好きな花店を紹介します!

ハッカニブンノイチ 花

豪徳寺の駅から2分

みなさん、お気に入りの花店はありますか?私のおすすめは、豪徳寺駅から歩いて2分に位置するとーっても可愛いフラワーショップ「8 1/2(ハッカニブンノイチ)」です。今日はこちらについてご紹介します。

花と緑と……音楽に満たされた店内

ハッカニブンノイチ

素敵なご夫婦が切り盛りしています

「こんにちは!」といつも笑顔で迎えてくださる素敵なご夫婦の下村成恵さん(右)と下村祐一さん。成恵さんがフローリストを担い、祐一さんはレコードのセレクトと販売を担当しています。レコードと聞いて「はて?」と思った方。そうなんです。こちら、お花と音楽という不思議なコンビネーションが魅力のお店なのです。

店名の「8 1/2(ハッカニブンノイチ)」の由来は、お二人が好きなフェデリコ・フェリーニ監督の同名映画(1963)より。「その映画の中で、とても印象的なダンスシーンがあって。そこに着想を受けて、お花も楽しそうに踊っているようなものを選びたいな、と思ったんです」と成恵さん。「そのシーンは、『パルプ・フィクション』(1994)のあの有名な踊りの場面の元ネタとも言われているんですよ」と祐一さんが続けます。祐一さんが流すレコードの音色を聞きながら生花の顔ぶれを見ていると、なるほど確かに踊っているように見えてくるんです。


ここにしかないテイストの花

8 1/2 花束

カラフルだけれど、シックな色味

こちらで扱う花々はもちろんすごくおしゃれなのですが、その上で少し土っぽさと野生みがあるように感じます。そう伝えると、「野の花、山の花も好きなので。流れがきれいなんですよ。繊細さと力強さのバランスを取っていけたら」と成恵さん。こっくりとした色味と淡いトーンがバランスよく交じり合って、ここにしかない独特の世界観を醸し出しているんです。繁忙期の現在は市場には週に3~4日足を運び、季節の花を仕入れているそうです。

2022年5月に実店舗を構える前は、成恵さんが自転車の木箱にたくさんの花を詰めて移動販売していたそう。そんなエネルギッシュさと軽快さが選ぶ花のテイストにも滲み出ている気がします。

独特のキャッチコピーが楽しいレコードコーナー

レコード -

もしかしたら普通の花店より、流れる音楽の存在感が大きいかもしれません。元々音楽業界で長く勤めていたという祐一さん。そのときどきの気分によって流す曲が花選びをより楽しく心地よい時間にしてくれます。「花を愛でるように花ジャケットのレコードも」「心の平穏を保つ音楽」といった独自の視点でカテゴライズされたコーナーは、オタク歓喜のセレクション。映画のサントラも充実しています。

素敵な花瓶や観葉植物も

ハッカニブンノイチ

所狭しと花、レコードが並ぶ店内には、花瓶や観葉植物も置いてあり、ハッカニブンノイチにしか描けない唯一無二のユニバースを築いています。

なんといっても花束がすごいんです

花と音楽 ハッカニブンノイチ

花束¥5,000

いつも花束をオーダーする際には事前に連絡をして、予算と贈り相手のイメージを伝えます。今回はフォトグラファーの展覧会へのお祝いの花束をオーダー。やわらかで凛としたラベンダーカラーでお任せしました。そこからさささっと仕上げてくださったのがこちら。

上から、カラーとアンスリウム、ふわふわボールのように見えるのが咲き終わった後のクレマチス。紫陽花、グラデーションが美しいトルコキキョウ、そしてくるんとリズミカルに飛び出している蔓がウラジロアサガオです。隆々とした生命感に満ちながらも、芯にシックな落ち着きを感じる。このお店でしか出せないバランス感だと思います。そして毎回感動するのが、5000円でこのボリューム感!こればっかりは本当にお店によってさまざまですが、ハッカさんの花束の重量感には、いつも大満足です。

贈った相手も毎回とても喜んでくれます。と同時に「え!すっごく私っぽい!」と驚いてくれます。

新しいカフェ、ビストロ、古着店などができ、ますますの賑わいを見せている豪徳寺。お近くにお越しの際は、ぜひ。

●東京都世田谷区豪徳寺1-22-2

☎03-6413-6987
info@812flower.com 
花と音楽 ハッカニブンノイチ 8 1/2
営業時間:11時~20時、13時~20時(火)
定休日:木曜日

花束を贈るなら、私のベストは豪徳寺【ハッの画像_7
エディターITAGAKIプロフィール画像
エディターITAGAKI

ファッション、ビューティ担当。音楽担当になったので耳を鍛えてます。好きなものは、色石、茄子、牧歌的な風景。

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