民藝なチョコレート見つけました。信州・松本【開運堂】の「ピジュトリー」

バレンタインシーズンに賑わう渋谷東急フードショーの一角、ポップアップコーナーで懐かしいお店の名前を見つけました。長野県松本市にある御菓子司、開運堂。目を奪われたのは、どこかとぼけた紳士のイラストが入った三角パッケージのお菓子。冬季限定のチョコレート、ピジュトリーでした。デザインは、2024年に101歳で亡くなられた染色工芸家の柚木沙弥郎。民藝にゆかりの深い松本で生まれた、クラフトタッチのお菓子なんです。なんて可愛い! 

柚木沙弥郎のイラストつき、レトロな三角パックチョコ発見!

松本 開運堂 チョコレート 柚木沙弥郎 民藝 パッケージ
柚木沙弥郎の描くおとぼけおじさんは、携帯電話を持っているように見えますが、携帯電話のない時代に生まれたそう。ちょっとしたミステリー。ピジュトリー塩味50g袋入¥820。

ピジュトリーは、冬季限定のオリジナルチョコレート。香ばしく煎ったマカデミアナッツをチョコレートでコーティングし、麦芽糖をさらりとふりかけた手づくりの味。ナッツにゲランドの塩をまぶした「塩味」も素敵な味わいでした。毎年冬に期間限定で発売され、全国的にも人気の商品なのだそう。「宝石」にちなんで名づけられたそうですが、華美ではなく、しみじみと優しい甘さ。

民藝の街、松本らしさあふれる人気の菓子店「開運堂」

松本 開運堂 チョコレート 柚木沙弥郎 民藝 中身
マカデミアナッツはカリッと香ばしく、コーティングのビターチョコレートの香りに麦芽等の甘さがふんわりと。お茶にもコーヒーにも合う味です

松本城のほど近くに本店を構える開運堂は、和菓子と洋菓子の両方を扱う、「ちょっといい」街のお菓子屋さん。祖父母の家が松本にあったため、個人的には思い出の味、嬉しいお土産でもあります。渋い銘菓「開運老松」、ほろほろのクッキー「白鳥の湖」、タイトル最高なお饅頭「これはうまい」、おかきの「白樺」などなど、お気に入りもたくさん。紙袋や包装紙の多くが柚木沙弥郎によるデザインで、お菓子自体にもクラフトのムードがあり、味のほうも優しくつくりが丁寧なのです。

味も見た目も和む松本のお菓子が、東京でポップアップ開催中!

松本 開運堂 チョコレート 期間限定 美濃焼
ふたつきの器、食べ終わった後もすごく便利に使っています。ピジュトリー美濃磁器入 Sサイズ¥2,900

愛らしい桃色の器に入ったピジュトリーもたまらず買い! 紙箱もイラスト入りの爽やかなデザインで、もちろん捨てられるわけがありません。

渋谷東急フードショーでは2月19日(水)までポップアップを開催中。その後、伊勢丹新宿店での開催も予定しているとか。

開運堂の心和むお菓子たちに出会うなら、早春の松本を訪れるのが一番。だけど東京でも気軽に「可愛い・おいしい」に出会える機会も嬉しい限り。お見逃しなく。

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エディターKUBOTA

幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。

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