みなさん、好物は真っ先に食べる派ですか? それとも、最後のお楽しみ派ですか? メインディッシュ(あるいはサイドディッシュ)の間に挟み食べスタイルもありますね。私は子どもの頃、宝物のように残しておきそのひと皿の“締め”にしたいと思っていた派でした。食べ順はその人の価値観をも反映する気がします。大人になった今は食事全体でのリズムとバランスを意識していますね……と、何の話? という感じですが。そんな思い出と永遠の問いが同時に頭をもたげたのは「あんみつ みはし」で、栗クリームあんみつを食べたから。 秋の味覚を味わい尽くしたい! 税込980円で手に入る、至高の幸せ 公私ともに大変お世話になっているライターさんがいるのですが。その方がいつも「念のため」と、美味しいものトピックや耳寄りニュースを教えてくださるんです(現物をお土産にくださることも多いのです涙)。その情報が好みにドンズバに刺さることが多くホクホク受け取っていたのですが、ある日のメッセージで知ったのが「あんみつ みはし」の秋限定、栗あんみつ! 私も“芋栗かぼちゃ”推進派の端くれとしては、見逃すわけにはいきません。昭和23年3月に創業したこちら。都内では東京駅や東武池袋、発祥の地である上野には商業施設内を含めて4店舗を構えています。私がこの日訪れたのは上野本店。駅からほど近く、店頭販売を行うカウンターの横にかけられた暖簾は風情たっぷり。さて、はやる気持ちを抑えて「栗クリームあんみつ」を注文。見てください、このつややかな栗を……! 渋皮栗と甘露煮が2つずつのせられ、宝石のような輝きを放っています。みかんの甘酸っぱさ、求肥のもちっとした質感、寒天となめらかなあんと合わさり、ぎゅっと和の愉しみが詰まったひと皿に。 秋ならではのあんみつです 器や内装も、クラシカルな和のムードに癒されます クラシカルでほっとする味わいは「これが食べたかった!」と舌が歓ぶ一品です。懐かしさとおいしさで食べ切るのが惜しくなるほど。翻って冒頭の「好物、いつ食べるか?」問題ですが、私は最初のひと口で栗をひとつ、その後は合間合間に挟みながら、ほかの甘味とのマリアージュを楽しみました。クリームと渋皮栗、寒天と甘露煮、と飽きのこない食べ合わせを堪能。上野本店の店内はどこかゆったりした空気が流れていて、しばし喧騒から離れられる時間としてもおすすめしたい。甘味処に求めるものがここにあり、という感じ。 好きなメニューに栗トッピングも可能 しつこく接写をお届けします。栗のつやっとした質感とこしあんのなめらかさも写真で伝わるでしょうか…… ちなみに、なんと220円で通常メニューに栗トッピングも可能なんです。フルーツあんみつや白玉あんみつなどに加えて、ぜひトライしていただきたいです。栗の限定メニューは11月いっぱいまで。上野本店は21時までの営業なので、夕食の帰り道にさっと寄るのもまた多幸感があっていいのではないでしょうか。 18時の上野。すっかり日が落ちるのが早くなりました。忙しない往来のなか、どこか時間がゆっくり感じられる「あんみつ みはし」本店。テイクアウトもおすすめです! #SPURおやつ部 【栗の和菓子】栗蒸し羊羹、栗きんとんなど、エディターが毎年リピートする秋の風物詩【SPURおやつ部トピックス】 - #SPURおやつ部 | SPUR お取り寄せ可能なものも! SPURおやつ部が選ぶ、とっておきの「和菓子」 エディターSAKURABA 好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。 記事一覧を見る