見慣れた“アレ”がジュエリーに。【PATTARAPHAN】のユニークなネックレス

ユニークなモチーフに胸が高鳴ります。身近な存在をモードに昇華する手腕に、その人なりの視点が活きたクリエイティビティを感じるんです。ひねりの効いたセンスに遭遇すると「おお!」と嬉しくなることも。2018年に誕生したブランド、PATTARAPHAN(パッタラパン)のネックレスもそんなアイテムです。

デザイナーの経験から生まれた、缶の“タブ”モチーフ

PATTARAPHANのネックレスとノベルティのポストカード

価格は$308。オンラインでもGlobal Shippingに対応

こちら飲料缶でおなじみのアレ、です。ステイオンタブ(Stay-on tab)をモチーフにした「HIGH PRESSURE NECKLACE」。着想の出発点は、デザイナーのPattaraphan Salirathavibhagaさんが5年間研鑽を積んだNY時代に。2017年の夏のある日、出合ったのが道端に落ちていたタブ。お気に入りのドリンクを飲んだら簡単に捨てられてしまうものについ目が留まったそうです。NYとバンコクという流れの速い都会に身を置く“プレッシャー”と、ソーダタブが“圧力”で機能することも重ね、「HIGH PRESSURE」と名付けたファーストコレクションが誕生しました。タブをモチーフにしたジュエリー自体はほかにもありますが、パーソナルな背景と発想のプロセスにも共感したんです。その後バンコク拠点へと移り、現在はローカルな工房で発表を続けていることも応援したい! と購入しました。

まるで本物!?なディテールの作り込み

PATTARAPHANのネックレス

裏面のちょっと歪なテクスチャーもリアル

そうしてタブのデザインはブランド始動時からシグネチャーに。このシリーズは、ピアスやネックレスなど豊富に展開されています。タブ本体もフォルムだけを模したフラットで重厚なタイプと、いびつな表面の凹凸から湾曲した縁までもリアルに再現したデザインが。私は後者&チェーンはロングタイプのものをチョイスしました。間近で見ても作り込みがあまりにリアルなので、床に落としたら誤って捨てないかが一抹の不安です……。さりげない「PATTARAPHAN 925」の刻印がなければ、見誤ってしまうかもしれません。素材はロジウムプレーテッドのスターリングシルバーで、着け心地はとても軽やかで快適!

絶妙なレングスで、アレンジが自由自在

PATTARAPHANのネックレス

使い勝手が広がるロングタイプ

ロングタイプのチェーンは29cmと33cmから選べます(こちらは29cm)。絶妙なレングスと2つのトップで、アレンジの可能性が広いのも嬉しいポイントなんです! タブのトップは留め具を掛けられるようチェーンのエンドに付属した1つと、ただくぐらせている1つの合計2つ。まずはシンプルに一重で首もとに垂らすのがスタンダード。クラスプは首後ろやサイドにずらしてポジションを変えても。位置を変えるとまたムードが違って見えて楽しい。挑戦してみたいのは、背中がオープンな服と合わせ、バックに垂らすこと。絶対に素敵だろうと確信しているものの、ワードローブに背中が空いた服がない……というところで足踏みしています(笑)。

また二重で巻けば、チョーカー的なムードでも着用可能。たとえばフロントが装飾的なブラウスなら二重で、首の詰まったTシャツなら一重で、などスタイルによって活用したいですね。特にこれ以上重ね着したくない酷暑の中、ニューアクセサリーがいいスパイスとして機能しています! 実はデザイナーのPattaraphanさんには、バンコクガイドでもおすすめアドレスの口コミを寄せてもらっており、あわせてぜひチェックしてみてください。

エディターSAKURABAプロフィール画像
エディターSAKURABA

好きな服は、タートルネックのニットと極太パンツ。いつも厚底靴で身長をごまかしています。

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