ケンゾー、時を超えて開花する新章のカバーイメージ
日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
KENZO

ケンゾー、
時を超えて開花する新章

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日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
KENZO

ケンゾー、
時を超えて開花する新章

髙田賢三がパリで創業し、半世紀以上にわたって愛され続けているケンゾー。2021年よりアーティスティック・ディレクターを務めるNIGOは、髙田が得意とした色柄に溢れるエナジェティックなデザインをどのように継承しているのか。歴史を振り返ると共に、2025年春夏のアイテムから今のメゾンの姿を解釈する。

ケンゾー、時を超えて開花する新章の画像4

日本の文化を
意識的に取り込む

1970年、日本人として初めてパリでコレクションを発表した髙田賢三は、着物のディテールをデザインによく取り入れていた。NIGOは髙田と同じようにブランドのルーツが日本にもあることを重視し、日本の文化を意識的に参照している。2025年春夏には帯をアレンジしたスカートやトップス、着物用の肌着、半襦袢から着想を得たカッティングのデニム、着物の袖を取り入れたアウター、水墨画や竹林をイメージした柄などをラインナップ。こちらのジャケットの柄「ケンゾー ウィーブ」は江戸時代の火消し半纏がヒントに。2024年春夏から展開している。

ウールとコットンの混紡のジャケットは、襟が着物のようなデザインになっている。カフの「KENZO」 ロゴは取り外し可能。ジャケット¥163,900/ケンゾーパリ ジャパン(ケンゾー)

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ネットワークを活かした
現代的な表現

今季はNIGOの長年の友人であり、過去にもコラボレーションした経験があるグラフィック・アーティスト、ヴェルディが参加していることも話題に。髙田賢三が愛したトラ、ゾウ、ボケの花をそれぞれ「ウィンキー・ザ・タイガー」、「ビンピー・ザ・エレファント」、「ディーズィー・ザ・フラワー」というキャラクターにアニメーション化し、ジャケットやワークウェア、革小物やジュエリーにジャカードやステッチ、スパンコールやビーズなどで描いている。このバギージーンズにはキャラクターたちを全面に刺しゅう。メゾンのアイコンが見事にアップデートされている。

広島の老舗デニムメーカー、カイハラの生地を使用。色落ちしていないワンウォッシュなので、経年変化を楽しめる。ジーンズ¥126,500/ケンゾーパリ ジャパン(ケンゾー)