日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
ONITSUKA TIGER

スポーツを核に進化し続ける
オニツカタイガーの物語

SCROLL

日本発、世界で輝く15のブランドストーリー
ONITSUKA TIGER

高いファッション性と機能性、さらに唯一無二のオリジナリティを兼ね備えたオニツカタイガー。2002年、ヨーロッパを中心とした復刻・成功を皮切りに今や全世界で注目を集める存在に。ブランド創設時からのものづくりへの真摯な姿勢が宿る、名作シューズの数々をご紹介。

HISTORY

スポーツからファッションへ広がるグローバルブランド

オニツカタイガーの創始者、鬼塚喜八郎は、戦後間もなく日本を再生させるためには、健全な青少年の育成が必要不可欠であるという思いから、スポーツシューズをつくることを決意し1949年に会社を設立。翌年1950年に第1号のバスケットボールシューズが誕生した。1965年、「オニツカタイガー」というブランド名のもと、マラソンやレスリングなど様々な競技の現場に足繁く通いながら選手たちの生の声に積極的に耳を傾け、その知見を活かして革新的なシューズを次々に開発。1970年代にはオニツカタイガーのシューズを履いたアスリートが世界大会で金メダルを獲得するなど、長年の積み重ねがいよいよ実を結ぶ結果に。そして1990年代のハイテクスニーカーブームが終息を迎えた2002年、シューズのみならずアパレルやアクセサリーまで展開するファッションブランドとして、オニツカタイガーは欧州を中心に復刻・成功を遂げた。この時に発表したシューズ「MEXICO 66™」は大反響を呼び、日本に逆輸入される形でブームが到来。また2003年公開の映画『キル・ビル』で主演のユマ・サーマンが「タイチ」を着用し、ブランド独自のファッション性にも注目が集まるきっかけとなった。2008年には、「ニッポンメイド」シリーズで日本のものづくりの素晴らしさを世界に発信。今や直営店は国内48店舗、海外14か国185店舗（2025年4月末現在）を構え、モードとスポーツの架け橋を担うグローバルブランドとして大きく躍進し続けている。

初代のアイコニックな要素を
継承しながら再構築

2002年、数々のアーカイブシューズをベースに、苦心の末に生まれた初代「MEXICO 66™」。オニツカタイガーストライプや薄底のスタイル、かかとのクロスパーツなどが特徴のアイコンシューズとして、ヨーロッパで大旋風を巻き起こした。それから16年の時を経て、2018年にリリースされた「MEXICO 66™ SD™」は、「MEXICO 66™」のレトロでミニマルな佇まいはそのままに、細めのシューレースや、さりげないメタルアイレットなど、上品で洗練されたディテールを採用してモダンにアップデート。機能面でも上質でやわらかいキッドレザーを用いたアッパー、反発性に優れ、快適な履き心地を実現するOrthoLite X-40のインソール、クッション性を高めるAMPLIFOAMを搭載したヒールウエッジなど、革新的技術を取り入れ、さらなる快適性を追求している。足裏の負担の軽減と軽やかな履き心地は、幅広い層から高い支持を集め、豊富なカラーバリエーションは、自分にぴったりの一足を探す楽しみを与えてくれる。ブランド再始動の原動力となったアイコンモデルの系譜である「MEXICO 66™ SD™」は、履くとなおよさを実感するオニツカタイガーのエントリーシューズとしておすすめの一足だ。

スニーカー「MEXICO 66™ SD™」￥18,700／オニツカタイガージャパン（オニツカタイガー）

パンプスとスニーカーの
魅力を融合

2025年3月の発売後、爆発的な人気を博したシューズ「MEXICO 66™ TGRS™」。アイコンシューズ「MEXICO 66™」をベースにしながらも独創的かつロマンティックなアレンジを加えることで、オニツカタイガーの歴史にまたひとつ新しいページを刻んだモデルだ。細身ですっきりとしたシルエットとフラワーカットのオニツカタイガーストライプが特徴のスリッポンタイプのシューズは、素足はもちろん、ソックスやタイツ等との組み合わせでスタイリングの幅が広がることも、モードラバーから高い支持を集めた理由の一つ。機能面も、3段階調節が可能なバックルとエラスティックバンド付きの2重の甲ストラップで、着脱は簡単かつスピーディ。足指まわりにゆとりのある設計で、爪先の圧迫感を軽減する工夫も忘れていない。幅広いシーンに対応するパンプススタイルでありつつも、やわらかな履き心地や足のホールド感も健在で、まさに“頼れる一足”と言えよう。今秋に予定されている再入荷が今から待ちきれない。

スニーカー「MEXICO 66™ TGRS™」￥17,600／オニツカタイガージャパン（オニツカタイガー）

アーカイブのエッセンスを
今の感性とともに昇華させて

存在感のある厚底ソールが特徴の「DELECITY™」。オニツカタイガーのアーカイブにある1950年代のバスケットボールシューズの要素をソールに、1980年代のテニスシューズの要素をアッパーに取り入れ、ユニークなデザインプロセスを経て2017年にリリース。ブランドの強力な個性とも言えるレトロなエッセンスを随所に感じられるハイブリッドモデルとして、オニツカタイガーファン必携の一足に仕上げている。レザーとスエードの異素材を組み合わせた高級感あるアッパーは、どんなスタイリングにもなじみがよく、カジュアルはもちろんのこと、きれいめな装いのアクセントとしてもマルチに活躍してくれる。ボリューミーな見た目に反して、驚くほど軽いラバーソールで足運びもスムーズ。クッション性に優れたOrthoLite中敷を採用し、アクティブでスタイリッシュなライフスタイルを叶える機能的な相棒シューズとして、発売以来高い人気を継続している。「Onitsuka Tiger」のロゴを配したヒールタブをオレンジやグリーンで彩ったモデルのほかにも、ブラック、シルバーなど豊富なバリエーションを展開。カラーによって異なる素材を採用し、デザイン性も追求した1足だ。

スニーカー「DELECITY™」￥17,600／オニツカタイガージャパン（オニツカタイガー）