自分に自信が持てるブラックドレス/高山 都さん

甘く見えがちな風貌なのですが、黒はシャープな印象を与えてくれます。イザベル マラン エトワールのこのドレスは襟の開きが深く、デコルテが見えて顔がすっきりするし、リラックス感があるのに手抜きには見えません。大好きなスタッズのディテールもいい。実は20代後半、自分の甘いイメージと年齢とのバランスに悩んだ時期があるんです。ファッションも迷走して、仕事も減ってしまいました。でも負けず嫌いなので、何とか得意なものを見つけて付加価値を生み出そうと一念発起。マラソンや料理を極めることで仕事の幅が広がりました。今では自信がつき、ファッションも変わりました。かつては流行に惑わされたりしたこともあったのですが、自分を客観的に見つめ、私を魅力的にしてくれる服を選ぶことができるようになったんです
photography:Saki Omi〈io〉 text:Itoi Kuriyama

高山 都さん(東京都/女優・モデル)
フルマラソンを3 時間41分で完走し、雑誌で食の連載を持つなど、ランニングと料理は趣味の域にとどまらない。20代の挫折を乗り切って自ら切り開いたライフスタイルを紹介する『高山都の美 食 姿』(双葉社)を発売した。

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SPUR NATIONAL FASHION STORY PROJECT

「あなたとファッションにまつわる物語を教えてください」。この問いかけに寄せられた皆さんの思い出をもとに特別なコンテンツとしてまとめました。記憶の中のどの服にもストーリーがあり、その物語の主人公はあなたです。