この1年で急速に広まった、リモートワークでのオンラインミーティング。どんなスタイリングでウェブ会議に臨んでいるのか、セルフスナップ形式で4名に見せてもらった。仕事にふさわしい「きちんと感」と快適さを両立するコツを学ぼう!
華やかなラッフルブラウスなら画面映えもバッチリ
styling/(スタイリング/) ブランド チーフ 林 涼子さん(@_ryoko_2111)
リモートワークの際には、ボトムにはカジュアルなアイテムを選びがち。林さんは、フェミニンで華やかなトップスをチョイスすることで、オンラインでの画面映えと「きちんと感」を演出した。「オンラインミーティングでは、はき慣れたデニムにきれいなブラウスを合わせるスタイルが多いです。今回は、女性らしいブラウスに、ヴィンテージのデニムパンツとフラットシューズを合わせ、決まりすぎないようにしました」
ドラマティックに広がるラッフルがフロントからバックまでつながっている、エレガントなブラウス。「一枚で着映えしつつ、二の腕など隠したいところが隠せるのが魅力です」と林さん。ボリュームたっぷりのデザインでありながら、ボディラインはタイトなので、すっきりと着られる。
シャツとタイで「きちんと感」を演出
フラワーショップ勤務 早崎円馨さん (@madokahayasaki)
「普段はスニーカーやデニムもはきますが、カジュアルになりすぎないように意識しています。タイムレスで中性的なスタイルが好きですね。リモート会議をするなら、顔まわりが華やかになるよう、絶対に明るい色のトップスを選びます」と話す早崎さん。鮮やかな色使いが際立つストライプ柄のシャツなら、画面越しでも印象に残ること間違いなし。ワイドパンツは合皮素材で柔らかく、長時間椅子に座っていてもラクなところが嬉しい。
シャツには、共布のタイを合わせた。「デスクワークをするときは、肩がこるのでネックレスの重ねづけはしないですね。このシャツなら、小物がなくてもタイを合わせてきちんと見せることができます」と早崎さん。華やかさとシャープな印象を両立させた。
レイヤード&小物使いで、リラックスしつつもおしゃれに
「sowhat vintage(ソーワット ヴィンテージ)」バイヤー 梅下佳純さん (@the_great_kasumi)
「部屋の中でカチッとしすぎず、適度にリラックスできるバランスにこだわりました。着ごこちのよいアンティークユーロリネンのシャツに、ボーダーをチラ見せして、アクセサリーで野暮ったさを調節。会議中、真剣に考えているように見えるメガネはマストです(笑)」と梅下さん。パンツは60年代のヴィンテージ。ボーダーカットソーと黄色いポインテッドトゥブーツがスタイリングを引き締め、カジュアルな中にも華のあるラウンジスタイルに。
ゆったりしたシャツは1930年代のヴィンテージ、メガネはUSアーミーのミリタリアイテムだ。「普段は、ただ可愛いだけではなく、奥行きやストーリー、カルチャーに基づいた服をミックスしたスタイリングが好きです」と梅下さん。
ちょっとした外出にもぴったりなブラックドレス
インターナショナルギャラリー ビームス スタッフ 竹内帆南美さん (@honamitake)
「普段は、どんなテイストのスタイリングでも、どこかフェミニンなポイントをつくるようにしています」と話す竹内さん。リモートワークには、1枚で着るだけでサマになるロングドレスをチョイス。「ブレイクタイムにちょっとそこまで外出する際には、インテリアとして部屋に飾っても可愛いバスケットを合わせてもいいですね」
「立体的なパフスリーブや表情豊かな生地感がとても華やかですが、カジュアルになりすぎないブラックカラーや浅めのVネックが、『きちんと感』もほどよく残してくれます」と竹内さん。繊細な表情のネックレスなど、主張しすぎないアクセサリー使いも、オンライン会議のシチュエーションにふさわしい。
text : Chiharu Itagaki