前回で紹介した「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展のプレビューに先駆けて、畠山千明さんが堪能したのが、オートクチュールのランウェイ。ここでは彼女の目で見たショーの一部始終と、彼女とディオールにまつわる逸話を公開する。
ショー後の人混みに紛れての2ショット。「マリア・グラツィアさん、覚えてくれていたみたいでうれしいです」。
7月3日ショーの当日、アンヴァリッドの広場に設置された会場に着いた畠山さんは、まずはセットに感動した。「ビジュアル的にも圧巻でしたが、何しろ世界各地の動物(をかたどったオブジェ)や植物を配するというコンセプトが素敵ですね。(円形の天井に描かれた)星も神秘的。しかも、ショーの直前に急に太陽が出てすごくいい天気になったんです。劇的でした!」
本コレクションの着想源、マリア・グラツィア・キウリがメゾンのアーカイブスから見つけた1953年の世界地図にリンクするセットは、ピエトロ・ルッフォによるクリエーション。©Adrien Dirand
ショーでの第一印象は、ファースト・ルックのルース・ベル。「彼女がランウェイに現れたら、歓声が上がったんです。フィナーレじゃないのに歓声って、すごいですよね」。もともとはアギネス・ディーンに憧れ、美容師の夫のすすめもあって髪を切った、畠山さん。バズカットで注目され、現在はベリーショートでディオールの顔を務めるルースも、とても気になるモデルのひとりだ。これに続いてはロングコートにマニッシュな帽子を合わせたルックやチュールの一連、そして友人のモデル、江原美希さんのドレス姿にと、畠山さんの目はランウェイに釘付けに。「自分自身、このバズカットにはフェミニンなウェアでコントラストを出すことを楽しんでいるので、好きなルックの連続でした」と、畠山さん。
畠山さんが見た「ディオール」オートクチュール
photography: Virginie de Clausade interview & text:Minako Norimatsu
ショーの幕開けは、ディオールの広告ビジュアルでもおなじみのルース・ベル。バー ジャケットとコロール スカートをグレーで仕立て、メゾンのアイコニックな要素が詰まったルック。©DIOR
ロングコートとシフォンのスカート、スティーヴン・ジョーンズによる帽子……。フェミニン&マスキュリンのコントラストで、畠山さんが特に気に入っていたルック。©DIOR
繊細なチュールで仕立てたドレスも、畠山さんのお気に入り。プリーツとキュッと絞ったウエストは、メゾン創立70周年を祝う本コレクションで、象徴的なディテールだ。©DIOR
シートに置かれていた、名前入りリリースとオリジナルの扇子(畠山千明さん撮影)。かなり暑かったこの日、彼女は後の展覧会とパーティでもこの扇子を愛用した。
ストリートスタイル・カメラマンたちも、畠山さんのインパクトのあるででたちに「彼女は誰?」と興味津々。
ショーの直後に会場で余韻に浸っていると、ロンドンのインフルエンサー「スタイル・バブル」のスージー・ラウに初対面。思わずツーショット。
ショーの幕開けは、ディオールの広告ビジュアルでもおなじみのルース・ベル。バー ジャケットとコロール スカートをグレーで仕立て、メゾンのアイコニックな要素が詰まったルック。©DIOR
ロングコートとシフォンのスカート、スティーヴン・ジョーンズによる帽子……。フェミニン&マスキュリンのコントラストで、畠山さんが特に気に入っていたルック。©DIOR
繊細なチュールで仕立てたドレスも、畠山さんのお気に入り。プリーツとキュッと絞ったウエストは、メゾン創立70周年を祝う本コレクションで、象徴的なディテールだ。©DIOR
シートに置かれていた、名前入りリリースとオリジナルの扇子(畠山千明さん撮影)。かなり暑かったこの日、彼女は後の展覧会とパーティでもこの扇子を愛用した。
ストリートスタイル・カメラマンたちも、畠山さんのインパクトのあるででたちに「彼女は誰?」と興味津々。
ショーの直後に会場で余韻に浸っていると、ロンドンのインフルエンサー「スタイル・バブル」のスージー・ラウに初対面。思わずツーショット。