「この2年間、私も娘たちも毎日のように『イアコベッラ』のバッグを持ち歩いているの。なのでデザイナーのイアコベッラ・ガエターニに頼んで、ミッソーニとのコラボ・バージョンを作ってもらいました。これはそのひとつでタイダイ染めをしたシアリング素材でできています」 COURTESY OF MISSONI
「この『GRAZIA』誌の表紙写真は、1968年にパトリック・ルーションが撮影したもの。当時 私は9歳 。 母が、これと同じ柄の小さなツーピースとミニスカートを編んでくれました。今でも手もとにあるのよ」 COURTESY OF MISSONI
「寝室にトラが描かれたチベット製ラグマットが数枚あります。2018-’19年秋冬コレクションでは そのひとつをモチーフの参照にしました。アニマルプリントを抽象的な図柄に用いるのが私はとても好きなのです」 COURTESY OF MIMI LIPTON, FROM THE BOOK ‘‘THE TIGER RUGS OF TIBET’’
「4月に初めてペルーの首都リマを息子と一緒に訪れました。街を探索していたとき、この平和の像を見つけたの。ヴィクター・デルフィンの作品です」 COURTESY OF MISSONI
「子どもの頃、サンクレメンテ島というクロアチアの小島でよく休暇を過ごしました。電気も水道も通っていない小さな漁師の家を借りて。シンプルライフですね。足もとのボトルにはたぶん飲み水とワインが入っていたのでしょう」 COURTESY OF MISSONI
「2018-’19年秋冬コレクションのためのムードボード。世界がグローバル化しても一体とはなっていない今、 人種のるつぼだった70年代後半のNYのクリエイティビティが懐かしく思い出されて。画家のバスキアと女優のリサ・ボネットが主なインスピレーションソースになっています」 COURTESY OF MISSONI
「娘のテレサが、私の甥の誕生日に作った可愛らしいフルーツタルト。息子は、私たち一族の料理を本にしたらいいと、いつも言っていました。ユニークで面白いからと。ついに今年の春、『The Missoni Family Cookbook』という本を上梓しました」 COURTESY OF MISSONI
「何年にもわたり、イラストレーターのブルネッタが毎シーズン、スペシャルイラストを手がけてくれていました。これは1971年、両親による『モーダ・モーダ』コレクションのときのもの。スキーで有名なリゾート地、コルティーナでショーを行いました。スリッパみたいにソールの薄いこのブーツでは、雪の中で大変そうよね」 COURTESY OF MISSONI
「さまざまな色や大きさの陶器の鹿を集めています。クリスマスにはディナーのテーブルに飾るのよ」 COURTESY OF MISSONI
「ブルネッロにある自宅。この部屋は娘のマルゲリータの寝室になる予定だったけど、彼女が自分の家を持つことになったので、ゲストルームに。ラグはサルディーニャ島で、ナイトテーブルはフリーマーケットで手に入れたものです」 COURTESY OF MISSONI
「自宅のプールと温室。壁にはアン・クレイヴンの作品『ピンク・シンキング・オブ・ユー』が、その下に50年代風のフランコ・アルビニのカウチ。ヴィンテージの椅子には植物を置いています。その後ろにちょっと見えている金属製の彫像は、建築家のジョージ・バーグストロームの作品。ペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)を設計した人です」 COURTESY OF MISSONI
「この2年間、私も娘たちも毎日のように『イアコベッラ』のバッグを持ち歩いているの。なのでデザイナーのイアコベッラ・ガエターニに頼んで、ミッソーニとのコラボ・バージョンを作ってもらいました。これはそのひとつでタイダイ染めをしたシアリング素材でできています」 COURTESY OF MISSONI
「この『GRAZIA』誌の表紙写真は、1968年にパトリック・ルーションが撮影したもの。当時 私は9歳 。 母が、これと同じ柄の小さなツーピースとミニスカートを編んでくれました。今でも手もとにあるのよ」 COURTESY OF MISSONI
「寝室にトラが描かれたチベット製ラグマットが数枚あります。2018-’19年秋冬コレクションでは そのひとつをモチーフの参照にしました。アニマルプリントを抽象的な図柄に用いるのが私はとても好きなのです」 COURTESY OF MIMI LIPTON, FROM THE BOOK ‘‘THE TIGER RUGS OF TIBET’’
「4月に初めてペルーの首都リマを息子と一緒に訪れました。街を探索していたとき、この平和の像を見つけたの。ヴィクター・デルフィンの作品です」 COURTESY OF MISSONI
「子どもの頃、サンクレメンテ島というクロアチアの小島でよく休暇を過ごしました。電気も水道も通っていない小さな漁師の家を借りて。シンプルライフですね。足もとのボトルにはたぶん飲み水とワインが入っていたのでしょう」 COURTESY OF MISSONI
「2018-’19年秋冬コレクションのためのムードボード。世界がグローバル化しても一体とはなっていない今、 人種のるつぼだった70年代後半のNYのクリエイティビティが懐かしく思い出されて。画家のバスキアと女優のリサ・ボネットが主なインスピレーションソースになっています」 COURTESY OF MISSONI
「娘のテレサが、私の甥の誕生日に作った可愛らしいフルーツタルト。息子は、私たち一族の料理を本にしたらいいと、いつも言っていました。ユニークで面白いからと。ついに今年の春、『The Missoni Family Cookbook』という本を上梓しました」 COURTESY OF MISSONI
「何年にもわたり、イラストレーターのブルネッタが毎シーズン、スペシャルイラストを手がけてくれていました。これは1971年、両親による『モーダ・モーダ』コレクションのときのもの。スキーで有名なリゾート地、コルティーナでショーを行いました。スリッパみたいにソールの薄いこのブーツでは、雪の中で大変そうよね」 COURTESY OF MISSONI
「さまざまな色や大きさの陶器の鹿を集めています。クリスマスにはディナーのテーブルに飾るのよ」 COURTESY OF MISSONI
「ブルネッロにある自宅。この部屋は娘のマルゲリータの寝室になる予定だったけど、彼女が自分の家を持つことになったので、ゲストルームに。ラグはサルディーニャ島で、ナイトテーブルはフリーマーケットで手に入れたものです」 COURTESY OF MISSONI
「自宅のプールと温室。壁にはアン・クレイヴンの作品『ピンク・シンキング・オブ・ユー』が、その下に50年代風のフランコ・アルビニのカウチ。ヴィンテージの椅子には植物を置いています。その後ろにちょっと見えている金属製の彫像は、建築家のジョージ・バーグストロームの作品。ペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)を設計した人です」 COURTESY OF MISSONI
ミッソーニを両親から引き継いで21年目。ブランドのレガシーを守り、前進し続ける彼女の色鮮やかな思い出と、日々の暮らし
「フロリダで食べたカニの爪を手にした私。イヤリングが左右で違うのは、私の好みなの」 COURTESY OF MISSONI
「私の記憶は、虹色の思い出のモザイクのようなもの」と語る、アンジェラ・ミッソーニ。「ミッソーニ」のクリエイティブ・ディレクターに就任して、21年目。1953年、彼女の両親はイタリア北部のガッララーテの工房で作った簡素なV字の柄の織物から、このブランドを始めた。毛糸のスペース 染め技術のパイオニア的存在であり、その技術はブランドの代名詞である万華鏡のような色合いのニットを生む魔法の秘訣だ。アンジェラは10代の頃にコレクションを手がける母親につき従い、すぐに靴や帽子など小物のデザインを手がけるようになった。1997年にブランドを引き継いで以来、彼女は一族の レガシーを守り続けてきた。
ビーチウェアを発表したり、ラメ入りの毛糸を用いて軽量化したり、イブニング用に透け感のあるものを作ったりして、ジグザグニットをアップデートしてきた。また、“ミッソーニらしさとは何か”を具体化して見せた。南イタリアの海洋都市アマルフィを彷彿させる鮮やかな色彩のラグジュアリー なボヘミアンスタイル 。 カシミアやウールの高級な素材使い 。レイヤリングによるハッピーな花柄とゆがんだストライプ柄のミスマッチといった具合に。「私にとってミッソーニとは生まれたときから知っている、本能的に理解できるもの。研究したりする必要のないものです」と言う彼女は現在59歳、ブランドの“歩くアーカイブ”であり、ミッソーニのすべての生地、すべてのルック、すべての小物を正確に記憶している。その中から特にお気に入りの柄を選び、過去20年のコレクションで使ったコットンやウールを復活させ、2019年リゾート・コレクションのパッチワークコートに用いた。これはミッソーニの65周年を祝うアニバーサリー・コレクションにもなった。(アンジェラ・ミッソーニの日常を覗く)
SOURCE:「Profile in Style ―― Angela Missoni 」By T JAPAN New York Times Style Magazine BY LINDSAY TALBOT, TRANCELATED BY CHIHARU ITAGAKI SEPTEMBER 21, 2018
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