1980年のデビュー以来、私たちのライフスタイルに寄り添いながらアップデートし続ける無印良品。中でもファッションアイテムは、ベーシックなデザインと手にとりやすいプライスが相まって、気づけば私たちのワードローブになくてはならない定番に。無類の“無印好き”を公言するライターTがSPURエディターUを引き連れ、無印良品のプレスルームに突撃! この夏本当に使えるファッションアイテムBEST10を徹底レポート。
さらにアフォーダブルなプライスに! 色&サイズ違いで揃えたいポケット付きTシャツ
エディターUENO(以下U)夏の定番アイテムといえば、無印良品を代表するベーシックな無地Tシャツ! 中でも定番の型として人気を博しているポケット付きの太番手Tシャツは、ワードローブに欠かせない存在。太い糸でしっかり編み立てられた厚手の生地感が魅力です。
ライターTATEISHI(以下T)適度なハリ感があって透けにくいので、インナーいらずなのも嬉しいですよね。もちろん私も色違いで持ってます!!
U さっきPRの方が、製造工程などの見直しをした結果、今シーズンから、1,490円→990円に価格を引き下げましたとおっしゃっていて……。500円もプライスダウンするって、すごいことですよね!
T 去年までは価格がまちまちだったのですが「無印良品の綿のTシャツは全部990円!としたほうが分かりやすい」という考えがあったとか。そう思うのは誰でもできるけれど、実践するのはなかなかできないよ!? と思いました(笑)。
U ユニセックスでのサイズ展開なので、オーバーサイズでゆったり着たり、ジャストサイズでコンパクトに着たり、サイズ違いで揃える楽しさもありますね。
さらりとした肌触りが気持ちいい! ムラ糸天竺編みのフレンチスリーブTシャツ
T 先ほどの太番手Tシャツに比べると薄手のこちらは、ムラ糸で編まれたTシャツ。生地表面に凹凸があるから肌に触れる面積が少なく、さらりとした肌触り。ベージュをUさんに着てもらいましたが、いかがですか?
U ムラ糸で編まれたゆえの絶妙なニュアンスに加え、とろみのある質感なので体に沿って生まれるドレープが美しいですね。シルエットにアクセントが出るから、1枚で着ても単調になりません。
T こちらも今シーズンから1,290円→990円にプライスダウン。しかも無印良品の衣料品に使用されているのは、すべてオーガニックコットンという点も非常に優秀です。
U 袖が斜めにカッティングされているフレンチスリーブは、すっきりして見えるし洒落た感じがしますね。私はTシャツの袖を短めに折るのが好きなのですが、これは最初からちょうどいい長さのスリーブなので、折る必要がないのも嬉しいポイント。
ロングセラーのUVカットカーディガン。今季の狙い目はカーキグレー!
T 実は今シーズン、すでにこのUVカットカーディガンを色違いで2枚購入済みです! 無印好きの私にとってUVカットカーディガンといえば、ちょいちょい買い足している定点観測アイテム。PRの方に聞いたところ、約5年以上ずっと人気のロングセラー商品なんですって。
U 夏の冷房対策だけでなく、羽織るだけで紫外線をカットしてくれるのも嬉しいですよね。紫外線遮蔽率はなんと80%以上! 私の推し色は、絶妙なニュアンスが素敵なカーキグリーン。白Tシャツ×デニムのシンプルな装いでも、こういうニュアンスのある色合いを取り入れるとこなれたスタイリングになると思います。
T 無印良品のカーディガンやTシャツは毎シーズン、ニュアンスカラーのバリエーションも豊富。私はそういう“定番の中のシーズナルな1枚”をチェックするのが好きです。今季はカーキグリーンやライトベージュなど、ほんのりくすんだシーズナルカラーが目を引きますね。
U こちらもTシャツ同様オーガニックコットン100%。UV加工を施した糸に強く撚りをかけた生地は、ドライな肌触りが特徴。不思議と暑苦しくないので、これからの季節に1枚持っておくと便利そう。
T UVカットカーディガンも価格の見直しで、前シーズンより1,000円のプライスダウン。これからもずっとワードローブの定番にしたい1枚です。
無印通がイチオシ!「伝統・知恵から生まれた服」シリーズの名品パンツ
T ちょっとここらへんで私の無印好きをアピールしてもいいですか? 家の最寄りに西友があって、無印良品のことは西友のプライベートブランド的位置付けだった1980年代の頃から好きなんです。なんなら「そろそろ、無印良品週間(年に数回、不定期に開催される無印良品メンバー限定セール)が来る気がするぞ」と思っていると、本当に2週間後に無印良品週間が始まる、みたいな勘が冴えた時期もあるちょっとしたマニアで……。
U そこまで言いきる人、初めて会いました(笑)。
T 「MUJI Labo」や「MUJI WALKER」をはじめ、さまざまなシリーズがある無印良品ですが、私のイチオシは昨年からスタートした「伝統・知恵から生まれた服」シリーズ。
U へぇ~!! アジアの伝統服や素材がテーマになっているシリーズなんですね。合わせやすいのにポイント使いもできる個性のあるアイテムが多い!
T そうなんです。去年から発売されているチャイナシャツを見て「なんだこのシリーズ!? かわいすぎる!」と思ってからずっとチェックしています。長く愛用できるミニマムなデザインでありつつ、素材やディテールに工夫が凝らされたアイテムが豊富。私が写真で着ているインドの手紡ぎ手織り生地を使ったテーパードパンツは、クリーンな着こなしにちょっとしたリラックス感を与えてくれて、すごく活躍しています。
U インドの伝統的な手織のカディコットンを使用しているから日本の暑い夏にもぴったりですね。糸のムラ感や凸凹のある生地感も、さりげないアクセントになりそう!
大人のために計算された黒ワンピース
U 細く撚ったオーガニックコットンの糸を使った清涼感のあるワンピース。ロング丈で、裾に向かって広がるAラインのシルエットがとてもきれい。
T ノースリーブとはいえ、袖ぐりはワキがガバッと見えないようなデザイン。二の腕の出方も大人が着やすい感じでありがたい!
U 後ろ身頃はギャザーが寄っていて、これは風がたっぷり入るようになっているデザインなんですね。夏も涼しく着られる上に、少しフェミニンなニュアンスもいい。
T デニムと合わせたり、インにTシャツを着たり。シンプルな黒ワンピースは、着方によって印象をがらりと変えられるのがいいところですよね。Uさんはこのワンピース、他にどんな着こなしを楽しみたいですか?
U 梅雨時期の肌寒い日には、ハイネックのシアートップスと合わせても可愛いと思います。
クリーンなシャツ×ニュアンスカラーのショートパンツは相性抜群!
U このスタンドカラーシャツも「伝統・知恵から生まれた服」シリーズから。スタンドカラーシャツってパリッとするとドレスシャツっぽくなって変にかしこまりすぎてしまうけれど、こちらは洗いざらしの風合いがあって気負いなく着られそう。というか、え、3,900円……?
T すごいお手頃ですよね。今回Uさんは、このシャツをショートパンツと合わせたんですね。とっても軽やかな雰囲気で素敵です!
U このショートパンツは裾に向かって広がったキュロット風のシルエットなので、脚がきれいに見える効果がありますよね。スタンドカラーシャツにきちんとしたスカートを合わせると抜け感がなくなる気がするので、あえてショートパンツなどのカジュアルなボトムスをセレクトしてみました。
T 足元を黒のチュールソックスとレースアップシューズにすることで、ほんのりエッジの効いたスタイリングになっていますね!
ヌメ革のミニサコッシュは、キャッシュレス派におすすめ
U キャッシュレス派の私が全力で推したいのがこちらのミニサコッシュ。スマホとカードが4枚入るポケットが付いています。植物性タンニンなめしのヌメ革は、使い込むほどに濃くなる色や増すツヤも味わいに。
T 私も首からかけるタイプのスマホケースを使っていますが、こういうアイテムでワントーンのシンプルなものって意外と少ないんですよね。
U 確かにそうかも! 大人の女性も使いやすいモダンなデザインだから、スタイリングもしやすいですよね。カラーは生成の他にブラックもあります。
無印良品の超ロングセラー。直角シリーズは絶対買い!
T 無印良品の靴下といえばこの「足なり直角」シリーズですが、これも価格を見直しているんですね。ここまでプライスダウンしているとは気づかなかった……!
U この直角タイプの靴下は、元々寒さが厳しいチェコで履かれていた手編みの靴下から着想を得ているんですって。実際に履いてみるとわかりますが、足にスポッとはまってフィットするので靴下が脱げにくい! まるで包まれているかのような履き心地は安心感があります。
T この商品が発売されるまでは、直角の靴下ってごく限られたアウトドアブランドからしか発売されていませんでしたよね。私も1足1,000円以上もする直角の靴下を買っていたので、無印良品から「足なり直角」シリーズが出たのはエポックメイキングなできごとでした。
U 約15年もの間ロングセラーなのも納得ですね。カラバリも豊富! 無印良品って色のチョイスも上手だなと思っていて、こんなに絶妙なくすみ色をバリエーション豊かに出しているブランドって、なかなかないですよ。
夏の足元をキャッチーに仕上げる差し色レザーサンダル
T このレザーサンダルも「伝統・知恵から生まれた服」シリーズからのおすすめ。このシリーズ、やっぱり好きだなぁ。
U へえ、これって甲とインソールの部分はシープスキンなんですね。だからこんなに履き心地が柔らかくて快適なんだ!
T 細身のシルエットでフィット感もちょうどいいですよね。足元が一気に垢抜けて、夏のコーディネートのアクセントに活躍してくれそう!
リモートワークのお供&癒しにどうぞ!
T 私、無印良品ネットストアで、掘り出し物を探すのが趣味なんですよ。衣料品のシリーズだと「婦人・レディース」コーナーや「紳士・メンズ」コーナーよりもさらに下にある小さなカテゴリーのシリーズ(「伝統・知恵から生まれた服」「MUJI Labo」「男女兼用サイズ」など)を見つけては、そのカテゴリーを下からスクロールしていっておもしろいアイテムを見つけるのが大好き。
U カウンターのお寿司屋でまず玉子から頼む自称寿司通、みたいなことになっていますが楽しそうですね(笑)。そのリサーチ力を遺憾なく発揮して見つけたのがこのクッション?
T そうです!! 実はこれも「伝統・知恵から生まれた服」からのアイテム。かわいいだけじゃない、大人も楽しめる動物シリーズのクッションです。
U お尻でつぶしちゃうのが申し訳なくなるくらい、かわいいですね。それにしても「かわいいだけじゃない」ってどういうこと?
T 元々はホッキョクグマやジャイアントパンダやコアラなど、絶滅危惧種をモチーフにした子供向けのエデュケーショナルなシリーズがあって、そこから派生したのがこれ。枕やクッションの中材に利用されることの多い天然繊維のカポックを使用しているので、軽量で弾力性があります。自然環境のことを身近に考えるきっかけにもなりうる、“できた子”なんですよ。
U 思いがけず「無印良品の歩き方」的な楽しみ方も知ってしまったけれど、ユーザー目線の価格の見直しやディテールの作り込みは、さすがです!
PROFILE
エディターUENO
タイムレスなアイテムが大好きなファッションエディター。無印良品の名品“首チクニット”は毎年カラーバリエーションで購入するほどの大ファン。最近ハンガーとタオルをまとめて新調し、家の中も“無印化”が進行中。
ライターTATEISHI
ライターとして、サステイナブルやクリーンビューティーなどのライフスタイル全般に加え、カルチャー・アートについて執筆中。好きな無印良品の店舗は、閉店時間が遅い「無印良品 西友吉祥寺」と元無印良品1号店の「Found MUJI 青山」な、自称“無印マニア”。
text:Kaoru Tateishi edit:Taori Akiyama