最近人気のミニバッグ。サイズの縮小化が止まらない! 何を入れている? どんなスタイリングに合わせる? 愛用者たちを突撃!
ハナノモモセさん/モデル・Ans Dotsloevnerデザイナー
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シンプルが信条。手にはAirPodsケースのみ
モデルとして活躍しながら、服飾デザインも学んでいるハナノさん。ビーズのバッグはAirPodsを入れるために「趣味程度で」作ったところ話題を呼び、ポップアップやブランドとのコラボに発展した。今日はシュシュ/トングのシャツドレスとアディダス オリジナルス×ロッタ・ヴォルコヴァのパンツ、アシックス×キコ コスタディノフのスニーカー。「必需品はポケットに入れてしまいます。動きやすくてシンプルな格好が好きなんです」
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バッグはAirPods専用。持ち物はすべてポケットに
バッグは最初ニットで試したもののうまくいかず、ビーズ織り機を使うことに。「ひとつ作るのに20時間くらいかかります。機会があれば携帯ケースも作ってみたい」。「財布とiPhoneさえあれば大丈夫」で、時によって口紅、リップクリームも持ち歩く。それらはすべてポケットに収めてしまう。「あまりいろんなものをミックスしない」というスタイリングのポリシーに通じ、持ち物もかなりコンパクト
小池アイ子さん/グラフィックデザイナー
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90年代ムードのアーカイブに必需品を満載
ヴィンテージのコートとTシャツ、コズミックワンダーのジーンズ、コンバースのスニーカーというスタイリング。首から下げたベルンハルト ウィルヘルムのミニバッグは数年前ネットオークションで購入した。「愛用しているフィオルッチの財布が入らないのでお金やカード類はファスナー開閉のコンパートメントに入れ替えます」。それ以外の必需品はスリム化するわけでもなく、いつものままぎゅうぎゅうに入れてしまうそう。
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仕切りがあって使いやすい。ご当地グッズも一緒に
90年代のムードが好きで、新作よりもヴィンテージやアーカイブを買うことが多い。「収納スペースが4つに分かれていていっぱい入るところがお気に入り」というバッグにはiPhone、鍵、リップクリーム、イヤホン、マスクなどを詰め込む。それに加え、ギリシャの国旗柄のケースやカナダの象徴、メープルの葉モチーフのストラップ、台湾のタピオカドリンクキーホルダーなど、あえて荷物になりそうな(!?)ご当地グッズであふれている
吉田佳世さん/スタイリスト
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遊び心あふれる貝殻モチーフのポーチがスタイリングの要
「小さくて造形が可愛いものにぐっとくる」という吉田さんはエルメスやセリーヌのヴィンテージなど、ミニバッグをたくさん持っている。今回はオーラリーのレザーのキャミソール、クロエのブラウス、ヴィンテージのサーマルとジョッパーパンツ、セリーヌのブーツに合わせてロエベの貝殻モチーフのポーチをセレクト。「“静か”にならないようさまざまな素材をレイヤードします。そして遊びのアイテムをひとつは入れますね」
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容量は関係ない! 造形やこだわりを重視
バックにブランドのアナグラムがエンボス加工されたストラップつきのポーチの中には、鍵とオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのミラーつきリップバームのみ。iPhoneやクレジットカード、リップはポケットに。「あまりモノは入らないですけれど、かなり目を引く存在(笑)。立体的な革のバッグに惹かれやすいんです。どうやって作ったんだろうという好奇心や、作り手のこだわりを応援したい気持ちがかき立てられます」
小蔵昌子さん/スタイリスト
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ムードに共感した極小ウエストポーチ
編集部内で「いつも小さなバッグしか持っていない」と評判の小蔵さん。実際荷物はコンパクトなことが多い。Aetaのレザーのウエストポーチにもモノが入らないかも、と怯むことはいっさいなく、「何とも言えないカジュアルさ」が決め手で購入した。プラダのトップスにwellのブルゾンを羽織り、AGOLDEのハイウエストのジーンズ、足もとはリーボックのプリンセスという、題し て「おじさんスタイル」にぴったりフィットしている。
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ずっと付き合えるアイテムを最小限持ち歩く
ハイブランドのバッグはほとんど持っていない。ウエストポーチはクロスボディにすることも。コム デ ギャルソンの財布、コスメキッチンで買ったリップクリーム、ディオールのコンシーラー、THE PUSHのハンドサニタイザー、鍵を収納。キーホルダーはたびたびスタイリングを手がけている水原希子さんの写真展『夢の続き DREAM BLUE』のグッズ。iPhoneはすぐ確認できるようにいつもポケットに入れている
山野邉彩美さん/トゥモローランドバイヤー
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柄オン柄を引き締めるクラシックな佇まい
バイイングも支払いもiPhoneで対応。ウォーターボトルのみで出勤する日もあるほど荷物が少なく、バッグはミニサイズがちょうどいい。ミヤギヒデタカのシャツにフィービー イングリッシュのシャツを重ね、マルニのスカートを合わせる柄オン柄にトライ。ワンドラーのバッグと自らデザインを手がけたトゥモローランドのクラシックな靴を合わせた。「服で遊んでいるので、ミニマルな小物でバランスを取ります」
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財布は持たない。スマート化して荷物を少なく
ワンドラーのデザイナー、エルザとは別注コラボ経験も。「パワフルで情熱的な方で、ファッション以外の引き出しも多い。形や色の組み合わせに彼女自身のエッセンスが表れていると思います」。以前はメモやペンなども持ち歩いていたが、今はiPhoneですべてを済ませる。キャッシュレス派で財布も使わない。ハンドジェルとイヤホンのほか、エルメスのリップ、スマイソンの名刺入れなど、バッグの中身もエレガントに統一している
片山久美子さん/CITYSHOPコンセプター
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小さくても装いに負けないヴィンテージのメタルバッグ
立方体のミニバッグが好きで、バイイングのときに見つけるとつい自分用に買ってしまう片山さん。中でも愛用しているのはニューメキシコで出会ったヴィンテージのメタルのバッグ。CITYSHOPのアフリカンワックスプリントのドレスにドリス ヴァン ノッテンのコート、エーエミリーのサンダルという華やかなスタイリングの中でも目を引く。「端の始末がされていなくて腕を傷つけてしまうことも。でも手にとってしまいます(笑)」
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普段使いのミニバッグに合わせて財布をサイズダウン
馬の毛のキーホルダーをつけたバッグの中には、CITYSHOPのマスクとコード、ヴィンテージのコンパクト、コム デ ギャルソンの財布、エルメスのリップ、リラックスできる香水とiPhone。財布はバッグに合わせてサイズを小さめにしたばかり。「カラフルな服を着ることが多いので、ハレーションを起こさないように大人っぽくてシックな小物を選ぶようにしています。シノワズリを取り入れるのも好きなんです」
ユカノさん/3-9-12 HIGASHIスタッフ
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人気のビーズ刺しゅうバッグの新サイズも大好きなグリーンで
Yukanoさんの手にはミニバッグを多く展開する東京ブランド、ビゴターの2021-’22年秋冬の新作。春夏で発表されたビーズ刺しゅうのバッグがひと回り小さくなったことに注目している。「手ぶらの日もあるほど荷物が少ないので、このサイズ感はうれしい。ショルダーバッグにもできます」。スリットがきいているTシャツとドレスはパーバーズ、ブーツはアンチショルド。「緑が好きなので、バッグも服も同系色でまとめました!」
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携帯用ケースを活用し入れ方を吟味して収納
バッグの中にはたまたま見つけてすっかりお気に入りになっているフルラのくまの財布をはじめ、メゾン ド サブレのイニシャル入りAirPodsケース、口紅、リップクリーム、ハンドクリーム、ヘアバームが。エルメスのケースには替えのアクセサリー、スプレーボトルにはサンタ・マリア・ノヴェッラの香水を入れている。「携帯用ケースを活用したり、入れ方を工夫したら見た目以上に収納できますよ!」
田畑アリサさん/スタイリスト
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身軽なオフの日はメンズ要素を感じるバッグで
ジル サンダーのミニバッグは身軽なオフの日に持ちたいと、昨年購入。「シルバーのリングがついていてフェミニンすぎないところに惹かれました。メンズライクなアイテムが好きなんです」。色はワードローブの多くを占める黒を選んで。「何にも染まらない強い色なので、身につけると武装しているような気持ちになります」。ディーチェ・カヤックのブラウス、グレーのニットが融合したブレスのパンツ、メゾン マルジェラのブーツとこの日も黒が味方。
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柔らかいレザーでリラックスグッズも思いのほか入る
「柔らかいレザーなので意外とモノが入る」バッグには、バーバリーのコンパクトな三つ折り財布、風邪予防にもなるハーブキャンディ、気分を整える塗香 NEZ α、乾燥を防ぐトリロジーの万能バーム、アーティストのステッカーを貼ったiPhoneを収納。リラックス効果のあるグッズが充実している。小物にも、「モノトーンのアクセントにグレーや紫を差し色にする」というスタイリングのポリシーを貫いている
柳瀬美央さん/SUPER A MARKET AOYAMAショッププレス
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収集しているミニバッグはスタイリングのハズシに
ミニバッグコレクターの柳瀬さん。「アクセサリー感覚で持ったりします。財布が入らなくてアクセサリー用の小さな巾着にお金を入れたり携帯を手持ちすることも(笑)」。この日はドリス ヴァン ノッテンのドレスとシューズにCABaNのパンツというエレガントなスタイル。バッグは1 モンクレール JW アンダーソンを選んだ。「ハズシとして服装と正反対の印象のバッグにしました。華やかな装いが好きなので、ドレスも日常でどんどん着ちゃいます」
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機能的なバッグに個々に魅力を放つ小物を詰め込む
ナイロン素材のバッグはインナーポケットにクレジットカードケースもついていて機能的。ideas and PAINTINGのケースを装着したiPhoneが縦にすっぽり入る高さがある。ほかに携帯しているのは、グッチの財布、YOU&OILのオイル、ジョンマスターオーガニックのリップクリーム、シャネルの口紅、平等院鳳凰堂で買ったハンカチ。「小物はほかに合うかどうかは考えません。単体で見て可愛いと思ったら買ってしまいます」
SOURCE:SPUR 2021年7月号「小さすぎるバッグ同好会」
photography: Momo Angela text: Itoi Kuriyama