夏帆さん、アイナ・ジ・エンドさんほか、おしゃれなあの人が【お気に入りの私物】を紹介!

ファッションをこよなく愛する彼らにとって、「可愛いほんもの」とは?未来永劫愛したい、とっておきを紹介する

夏帆さん(俳優)

MAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)のオールインワン

MAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)のオールインワン
フリルシャツ¥52,800(ブリエンヌ パリ ディス フォー ロク)・パンプス¥41,800(オーエ)/ロク シンジュク ソックス/スタイリスト私物

ワークテイストのオールインワンは、硬めの素材感。甘いシャツやパンプスで可憐さを加えた。

MARU TO(マルト)のオーバーオール

MARU TO(マルト)のオーバーオール
オーバーオール/本人私物

装飾をそぎ落とした潔いデザイン。右からデニム、サマーウール、リネンと素材のバリエーションが豊富にラインナップ。オールシーズン活躍する。

何着買っても尽きない!オールインワンへの愛

モードなおしゃれ好きとして知られる夏帆さんがセレクトしたのは、すべてオールインワン。
「いわゆるわかりやすく"愛らしい"アイテムを挙げようか、とも思ったんです。でもいざクローゼットを開けたら上下がひとつなぎの服ばかり(笑)。私はこれが好きなんだなと再確認したんです」。
一度気に入ると、同じものばかり購入してしまうクセがある、と語る。数えきれないほど持っているオールインワンから厳選したのが、今回着用しているメゾン マルジェラのアイテムだ。
「2〜3年ほど前、プレスの方のおすすめをきっかけに購入しました。フロントの切り替えや端正なシルエット、ジェンダーフルイドなムードなどすべてが好み。今日はフリルのシャツをレイヤードしましたが、合わせる服で雰囲気が変わるのも魅力です」

もうひとつのお気に入りがMARU TOのオーバーオール。シーズンごとに買い集め、現在は素材と色違いで3着を所有している。
「友人に展示会へ連れて行ってもらったのが出合い。デザイナーの藤解由紀さんは透明感がありクリーンな印象の方なのですが、オーバーオールにもその雰囲気が反映されていて、ドンピシャだったんです」。
自宅には、リラクシングなものからきれいめなデザインまで、さまざまなムードのオールインワンを取り揃えている。場所を問わず着られるため、今となっては年中装う"制服"になっている。
「ゆったりしていて着替えやすいので移動着にもぴったり。自転車にも乗れるし、旅行のときにもいい。きっと今後も買い足してしまうと思います。お店や現場、誰かが着ているもの。"可愛い"は至るところでキャッチできる。アンテナを張っていたいですね」

夏帆プロフィール画像
俳優夏帆

1991年、東京都生まれ。ドラマや映画、舞台と幅広い分野で活躍し、2022年はドラマ「silent」「First Love 初恋」での好演も話題に。現在は舞台『いつぞやは』に出演中。

板垣李光人さん(俳優)

LOEWE(ロエベ)のレザードレス

LOEWE(ロエベ)のレザードレス
レザードレス・デニムシューズ/本人私物

左右の身頃をずらした仕立てと、エクストリームなロングスリーブに目を見張る一着。肩から肘にかけて袖に切れ込みが施され、そこから手を出してまとうことも。

GUCCI(グッチ)のレースブラウス

GUCCI(グッチ)のレースブラウス
ブラウス/本人私物

驚くほど緻密な総レースのブラウス。ディテールにはフリルがあしらわれ、華やかさが加速する。アレッサンドロ・ミケーレを象徴するボウタイをワンポイントに。

自分をエナジャイズするパワフルな服こそ"可愛い"

芸能界随一のファッションラバーとして知られる板垣李光人さん。選ぶもののムードはさまざまながら、すべてが突き抜けたデザインだ。

「ファッションは鎧。自分の攻撃力や防御力がアップするような"戦闘力の高い服"が好きなんです。それが僕にとっての可愛さでもあります」。

今回まとったのは、ロエベの2023-’24年秋冬コレクションに登場したレザードレスだ。

「配色もきれいですが、何より袖を通したときの感動たるや。薄くしなやかなレザーはみずみずしさすら感じ、まるで第二の肌のよう。動いたときにできるシワまで美しいです。今日は同じく私物のロエベの靴をスタイリング。黒のレザーはどうしても重厚感が出るので、デニムで抜け感を意識しました」

ショーピースすら難なく着こなす板垣さん。特に敬愛するのがアレッサンドロ・ミケーレだ。彼がクリエイティブ・ディレクターを務めていた当時、グッチのブラウスをひと目惚れで購入した。

「前世は貴族だったと自負しているので、ロマンティックなアイテムにめっぽう弱いんです。ヴィンテージやアンティークを愛するミケーレだからこそのレースの色み、アームのシルエット、カフのディテール。すべてにうっとりするばかり。こんな華やかなブラウスを、あえてバレンシアガのデストロイドデニムに合わせるのが板垣流の"可愛い"ですね」。

そんなモード愛あふれる板垣さんが大切にしているのは、ファーストインプレッション。

「心奪われたものは、買えるときに買っておかないと! それこそ好きなクリエイティブ・ディレクターが突然退任しちゃったりもしますから」

板垣李光人プロフィール画像
俳優板垣李光人

2002年生まれ。俳優。映画やドラマを中心に幅広く活躍、現在、井伊直政役で大河ドラマ「どうする家康」(NHK)に出演中。10月にはドラマ「フェルマーの料理」(TBS系)がスタート。

新川帆立さん(作家)

HERMÈS(エルメス)のバッグ

HERMÈS(エルメス)のバッグ
バッグ/本人私物

2007年に発表された、ボストン型の品格あふれるバッグ。素材は、手になじむ柔らかさと軽さが特徴のトリヨンクレマンスレザー。シボ感があり傷も目立ちにくい。長めに設計されたハンドルは、ショルダーにかけても。

仕事も旅行もともにしたい至高の"相棒"バッグ

かつてフィレンツェで工房見学の経験があるほど、バッグ愛が深い新川帆立さん。もしも人生でひとつしか持てないならこれを残す、というほど惚れ込んでいるのがエルメスの「ヴィクトリアⅡ」だ。

「エルメスの社員の方が出張時に愛用しているという話を聞いて購入しました。この2年でアメリカ、イギリス、日本を何度もともに行き来しており、その際の機内持ち込み用バッグとしても重宝しています。ポケットも豊富で、ジッパーがきっちり閉まる点も安心。パスポートやコスメポーチ、アイマスク、スリッパ、文庫本数冊、パソコンまで入ります。上品なエタンカラーと控えめなデザインは、どんな服装にも合い、目上の方と会うときも嫌味がありません。仕事バッグにも最適なんです」

そんな新川さんにとっての"可愛い"は、ときめきと安心感が両立していること。

「つらいことがあっても、眺めるだけで元気をもらえることが大切。このバッグは使い勝手がよいだけでなく、丸みのあるスクエアフォルムが愛らしい。しなやかなレザーは使い込むほどにクタッと柔らかくなるので愛着も増していくんです」

新川帆立プロフィール画像
作家新川帆立

1991年、ダラス生まれ。作家。東京大学法学部卒業。同法科大学院修了後、弁護士資格を取得。近著に『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』(集英社)などがある。

アイナ・ジ・エンドさん (アーティスト・表現者)

刺しゅうキャップとビーズネックレス

刺しゅうキャップとビーズネックレス
キャップ・ビーズネックレス/本人私物

(右)葉蔵の写真を見ながら特徴を捉えて。手刺しゅうによる、ラフなタッチが愛らしい。
(左)シルバートーンのビーズや、プレイフルなパーツを組み合わせて。異なるムードの融合が楽しい一本。

手作りゆえのチャーミングな抜け感にときめいて

アイナ・ジ・エンドさんの"可愛いほんもの"は手作りのぬくもりにあるという。選んだのは、どちらも知人が作ってくれたハンドメイドアイテムだった。
「クラフト感あふれるものが好きなんです。大人になりきれていないような、少しあどけないものを身につけると不思議と安心します」。

そんなアイナさんが最近夢中なのが、ビーズのネックレス。
「10年ほど髪を切ってくれている、姉のような存在の方がプレゼントしてくれました。配色もパーツもすべてが大好き。世界に一個しかないという特別感もあり、気分が上がります!」

そしてもうひとつのお気に入りが、犬のモチーフが施されたキャップ。刺しゅうアーティストとしても活躍する、お笑いコンビ・グッドウォーキンの上田歩武さんによるキュートな一点物だ。
「私の愛犬、葉蔵が刺しゅうされています。帽子の色褪せた質感も含めて可愛い。あだ名の"zopi"がロゴで入っているのもポイントです!人でも動物でも物でも、天才的に可愛い存在には、共通して抜け感が少しある。キュンとさせてくれる余白があると、つい惹かれるんです」

アイナ・ジ・エンドプロフィール画像
アーティスト・表現者アイナ・ジ・エンド

2015年にBiSHのメンバーとして活動開始。今年6月惜しまれつつ解散した。現在はソロとして活動。10月18日には、初主演映画『キリエのうた』の役名Kyrieで、アルバム『DEBUT』をリリースする。

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