9月28日(木)、パリ・セーヌ川沿いのオープンスペースで発表されたクロエの2024年春夏コレクション。3年間クリエイティブ・ディレクターを務めたガブリエラ・ハーストのラストコレクションとあって注目を集めていたショーに、日本からは俳優・杏さんが参加。 10代の頃からモデルとして活躍していた彼女だけに、“観客”としてショーを訪れるのは今回が初めて。そんな杏さんが感じたガブリエラの最後のコレクションとは? ショー当日の様子を一部始終余すところなく、SPUR独占密着取材でお届けします!
鏡の前で念入りにチェック。
まずはショーに向け、ホテルでヘアメイクと衣装のフィッティングをスタート! 満面の笑みで鏡の前に立つ杏さんが着用したのは、2023年秋冬コレクションのデッドストックウールを使用したパッチワークドレス。職人の手刺しゅうが全面に施された唯一無二のドレスは、グラフィカルなマルチカラーと、ウエストから広がる立体的なフォルムが特徴的。ハードな印象になりすぎないブラウンのレザージャケットをさらりと肩にかけて。 「カラフルなドレスに合わせて、フレッシュな印象になるように」と杏さんがオーダーしたのは、シルバーのアイシャドウにグリーンのアイライナーが際立つメイクアップ。上品ながらも華やかな目もとを演出するメイクが、まさにドレスとマッチ!
オールバックヘアがよく似合う杏さん。
爽やかな笑顔が引き立ちます。
エッジの効いたツイストヘアに仕上げ、ヘアメイク完了!
エッフェル塔をバックに記念フォトタイム。色鮮やかなドレスと、目を奪われるオレンジバッグの相性も抜群。
ひと通りの準備を終え、いざコレクション会場へ! とその前に、ホテルのすぐ側にあるエッフェル塔をバックに写真タイム。澄んだ空気に青い空、そびえ立つエッフェル塔。パリらしい美しい風景になんともうっとり。少しばかりリラックスした時間を過ごしたあと、車でショー会場へ。到着するまで、車窓からの景色をずっと眺めていました。
パリの有名な観光スポットでもあるグルネル橋付近での一枚。セーヌ川沿いで感じる優しい風に癒される。
アーティスティックなドレスのポイントに、大胆なカラーバッグを選んで。
「毎年、春になるとカラフルな⼩物で気分を変えたくなります。バッグ自体もとても軽いので、お気に⼊りです」と杏さん。 柔らかなレザーを使用した“Penelope”のショルダーバッグは、まさに春夏のポジティブなムードを取り入れるのに欠かせないアイテム。コロンとした丸みを帯びたシェイプと、ふわりと揺れるタッセルも愛らしい。 足もとはレザージャケットに合わせ、ブラウンのサンダルを。軽やかなイエローのネイルとも相性ばっちり!
ゴールドのバックルがアクセントに。
クロエの2024年春夏コレクションの全貌はこちらをチェック!
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今シーズンのファーストルックとして登場したのは、繊細な花びらをまとっているかのような立体的なホワイトドレス。本コレクションのインスピレーション源である「植物」を感じるデザインに加え、マリーゴールド、コーラル、シルバーといったカラーリングに心が躍る。総じてロマンティックなムードを放ちながらも、ユーモラスなショルダーデザインや大胆なカットアウトには、まるで木々や花々の強さが宿っているよう。 ギリシャ語で「クロエ」を直訳すると「若い緑の芽」になる。自然のために、地球のために、今私たちができること、すべきことは何なのか。ガブリエラ・ハーストが過去3回にわたりテーマにしてきた「気候変動への問題意識と対策」の最終章となる本コレクションには、ひとりひとりの意識によって世界は変えていけるという強いメッセージが感じられる。 そしてしっとりとした音楽がフィナーレにはガラリと変わり、軽快でハッピーなムードが漂う音楽にチェンジ! ブラジルのアーティストによる陽気でエナジェティックなダンスと音楽に圧倒された。モデルとガブリエラ・ハーストも一緒に踊り出す様子を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。リズムに乗りながら笑顔で肩を揺らす観客の姿も。
真剣な眼差しでショーを鑑賞。終わったあとも、興奮覚めやらぬ雰囲気でした。
ショーが終わった後も、余韻に浸っている杏さん。改めて本コレクションを見た感想を教えてくれた。 「⽬の前に広がるセーヌ川、そして感じたことのないような会場の熱気。この独特かつ華やかな雰囲気を直に感じながらコレクションを拝⾒できたことは、自分の人生において素晴らしい経験になりました。最後のフィナーレもハッピーなムードが溢れていて、とても素敵でした! ガブリエラさん、本当にお疲れさまでした」。 こうしてクロエの2024年春夏コレクションは幕を閉じた。店頭にアイテムが並ぶのはまだ先だけれど、実際に手に取れる日が待ち遠しい。