【河原シンスケ】さんが描くワンダーランドへ。うさぎが誘うおしゃれの冒険

ある日、目の前にうさぎが現れた。
「一緒に冒険に出かけない？」

シャネル

うさぎのように軽やかな白を

60年代の映画『去年マリエンバートで』が着想源になったシャネルの春夏コレクション。劇中さながらのドラマティックなルックの中、ひときわ目を引いたセットアップ。上質でしなやかなレザーをあえてレースでトリミングして愛らしい味つけを加えた。遊び心ある1着で冒険への準備は万端。

「冒険には素敵な服が必要だ」
うさぎが耳もとでそっとささやく

ロエベ

気ままな時間の相棒はミニドレス

昼下がり、うさぎに誘い出されたのは芝生の上でのティーパーティ。カシミヤ×モヘアニットの上質な着心地のドレスに身を包めば、自然と日々の緊張や不安が消えていく。スポーティなポロシャツのディテールも取り入れた、楽しいレジャーに最適な1枚。

出かけた先はまばゆい新緑の世界。
「太陽の下で心を開放しよう！」

ドリス ヴァン ノッテン

心も弾む、ポップ・フラワー

口笛を吹いたら、まるで咲き誇る芍薬のようないでたちに変身。オプティミスティックな春の訪れを告げるようなスタイリングに心を躍らせて。たっぷりと生地を用いたプリーツをあしらった端正なシャツは、アイコニックな1枚。ロマンティックになりすぎない、凛としたシルエットも秀逸。

「口笛は誰もが使える魔法」
吹くと高揚感に包まれた

ディオール

跳んで、はねて、次の季節へ！

ペザント風の小花柄が乙女心をくすぐる。宮廷スタイルを現代的な解釈で蘇らせたディオールの春は見とれるほどにロマンティック。ブラ×ショートパンツに長いトレーンのような巻きスカートを掛け合わせて、ヘルシーな色気も醸し出す。

「次は跳びはねるように駆けてみて！」
思い切り飛躍したら、世界が違って見えた

エルメス

自分自身をいたわる時間の大切さ

肌に優しく触れる、なめらかなシルクジョーゼット素材のリュクスなコンビネゾンでひとやすみ。襟もとはブルゾン風に、ボトムのサイドはロープディテールを配して、シックなバカンススタイルに導く。リラクシングなワードローブをまとったら、身も心も開放する休息が約束される。

「疲れたら休んでもいいんだよ」
立ち止まる大切さも教えてくれる

ヴァレンティノ

力強い色が背中を押してくれる

おしゃれのメンターでもあるうさぎから「色の魔法も使ってみて」というアドバイスが。鮮やかな赤のシャツドレスを選んだら、いつもよりも背筋が伸びた自分がそこにはいた。ウエストコンシャスな美しいフォルム、リュクスなマントディテール、唯一無二の存在感がさらに私に自信をくれる。

うさぎと過ごしているうちに、ちょっとタフになった自分に気づく

ルイ・ヴィトン

いつも、モードの冒険心を携えて

衣服とその付属品の新しい可能性を探求したルイ・ヴィトン。巨大化したベルトバックルを大胆に配したレザードレスは、冒険のクライマックスにふさわしいインパクトだ。お気に入りの1着とモノクロームの不思議な世界に迷い込み、うさぎと一緒に跳び回ったら、そこはユートピアになる。

「最後は特別なところへ行こう」
誘われたのは無彩色のワンダーランド