俳優・上白石萌歌が愛する、プレイフルなファッションアイテムを大公開! 【ミュウミュウ】【マルニ】etc...

俳優であり、「adieu」のアーティスト名で歌手活動も行う上白石萌歌さん。4月25日公開の映画『パリピ孔明 THE MOVIE』では、ヒロインの月見英子役を生き生きと演じている。さまざまなアートやカルチャーを吸収し、感性豊かに表現の幅を広げる25歳。彼女が愛する10のアイテムとは?

俳優であり、「adieu」のアーティスト名で歌手活動も行う上白石萌歌さん。4月25日公開の映画『パリピ孔明 THE MOVIE』では、ヒロインの月見英子役を生き生きと演じている。さまざまなアートやカルチャーを吸収し、感性豊かに表現の幅を広げる25歳。彼女が愛する10のアイテムとは?

演じる時も歌う時も、ポジティブな想像力をかきたててくれる服

「ファッションでは、遊び心があるもの、心をポジティブにしてくれる色やデザインに惹かれます」と上白石さんは語る。自分の“好き”のベースには、3年間を家族とともに過ごしたメキシコのイメージがあるかもしれない、と分析。「あるとき友人から『その人の感覚って、幼い頃に見たものの色彩で決まることがある』と聞いて、ハッとしたことがあります。身にまとう服もそうですが、考え方や表現の根底にもメキシコの明るい日差しと鮮やかな色の風景が影響しているのかもしれません」。

また、多忙な仕事の合間を見つけては、ショップや映画館、美術館に足を運び、心に刺さる服やグッズを探す一面も。「仕事を通じて出合ったり、インスタでチェックしたり、友達に相談したりと、ピピッときたものの情報収集はマメなほう。気になる場所には行ってみて、目で見て触れることにしています。特に服は、着心地や使い心地のよさも大切。直感型だからこそ、自分の心が動くものをちゃんと確かめて手に入れたいんです」。

人気ドラマを映画化した『パリピ孔明 THE MOVIE』で、夢へと駆け上がっていくアマチュアシンガーの英子を演じる上白石さんは、ヘアを明るい金髪に変え、ポップでカラフルなファッションに身を包んだ。ときにはキュートなコメディエンヌぶりを発揮し、透明感ある歌声で観客の胸を打つステージシーンも満載だ。「役をいただいた当初、実は原作漫画の英子を自分が演じるイメージが湧かなくて不安な時もありました。けれど、用意していただいた衣装が、すごく大きな力になってくれたんです。英子のカジュアルなスタイルには、私らしさと役柄らしさがちょうどよくミックスされていて、演じるための想像力を伸びやかに広げてくれました。まさにファッションのポジティブな力を感じた経験です」と目を輝かせた。彼女が紹介してくれた10のアイテムにも、心と感性をエナジャイズするエピソードがきらめいている。

【マルニのバッグとシューズ】遊び心ある色とデザインに惹かれる、大好きなブランド

上白石萌歌さん私物 マルニのバッグ
バッグ/本人私物、ニット ¥149,600、中に着たシャツ ¥118,800/マルニ ジャパン クライアントサービス(マルニ)0120-374-708

マルニのアイテムはいつもプレイフルで、幼心をくすぐるような色合いやデザインに魅力を感じています。これからの季節に向けて相棒として活躍させたいのは、鮮やかなイエローのショルダーバッグ。アイコンである「トランク」バッグを、シアーな素材でうんと軽やかに仕上げているんです。薄くて柔らかく、気分まで晴れ晴れと浮きたつよう。クリアなカラーを主役にしつつ、カラフルなスタイリングを楽しみたいと思っています。

上白石萌歌さん私物 マルニのバッグとシューズ
シューズ、バッグ/本人私物、ニット¥149,600 、中に着たシャツ ¥118,800、スカート ¥169,400、ソックス ¥17,600/マルニ ジャパン クライアントサービス(マルニ)0120-374-708

このシューズは宝物。私の“マルニ愛”を知る大切な人たちからの、25歳の誕生日プレゼントです。艶やかなカーフレザーのミュールで、バックルには手縫いで仕上げたシンボルデザインのロゴが。しっかりとしたソールとスリッポンのデザインで履きやすく、形も美しくて感激します。普段のデニムとTシャツのスタイルも格段にブラッシュアップしてくれるんです。ずっと大切に愛用したいので、まずは専門店に底張りに出しました。きっと、この先の私を素敵な場所に連れて行ってくれることでしょう。

【映画『恋する惑星』コラボレーションTシャツ】フェイ・ウォンに憧れて

上白石萌歌さん私物 映画『恋する惑星』コラボレーションTシャツ
Tシャツ/本人私物、腰に巻いたニットシャツ¥48,400、パンツ¥46,200/オーラリー03-6427-7141、パールネックレス¥33,550、チェーンネックレス ¥27,280/ノウハウ ジュエリー03-6892-0178

大好きな映画、1994年公開のウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』。DVDを何度も見て、4Kレストア版の上映時にはコメントも掲載していただきました。劇中でフェイ・ウォン演じるヒロインが着ていたこのTシャツは、再上映時に恵比寿の「TRAVIS」とのコラボレーションで製作されたもの。着るだけで映画の中に入ったような気持ちになれて、うれしいです。作品を通して好きになった人やカルチャーは数知れないのですが、特に俳優であり歌手であるフェイ・ウォンさんは憧れの存在! 時代や活動の場は違っても、私にとってロールモデルのひとりです。歌唱力も素晴らしく、アルバムのビジュアルも素敵で、スマホの待ち受けにしているほど(笑)。

【ミュウミュウのボーダーニット】思い出の劇中衣装を、この先も自分らしく着る

上白石萌歌さん私物 ミュウミュウのボーダーニット
ニット/本人私物

映画『パリピ孔明 THE MOVIE』の劇中衣装のニット。特別なシーンで着て、ときめきを感じていた思い出の1着を、クランクアップ時に衣装担当のスタイリスト・Babymixさんが私にプレゼントしてくださいました! ミュウミュウは私にとって永遠の女の子の象徴。憧れブランドのポップなマルチボーダーニットが、私が演じた月見英子というキャラクターと、自分自身をつないでくれました。せっかくなので、しまいこまずに自分らしく着てみようと心を躍らせています。ジャケットを合わせてトラッドに着てみたり、スポーティに合わせてみたり、きっと私の新しい個性を引き出してくれるはず!

【8UEDEのバタフライリング】25歳の記念に、親友とお揃いで購入

上白石萌歌さん私物 8UEDE(スウェード)のバタフライリング
リング/本人私物、トップス ¥26,400/クリフ(フミカ_ウチダ)03-5844-6152

指に蝶がとまったような「RAMA RING」。ショップで見かけて以来、ずっと欲しいと思っていました。私にとってのリングはアクセサリーの中でも特別な意味を持つもので、買うタイミングも大事にしたい。機会をうかがっていたところ、25歳を迎える節目にいい巡り合わせがありました! 

上白石萌歌さん私物 8UEDE(スウェード)のバタフライリング
リング/本人私物、トップス ¥26,400、(中に着た)ボディスーツ ¥41,800、スカート ¥165,000/クリフ(フミカ_ウチダ)03-5844-6152、他スタイリスト私物

趣味の合う同い年の親友と誘いあって受注会を訪れたところ、二人とも同じデザインのリングが気に入ってオーダー。互いの誕生日に近い日に届いたので、一緒に身につけてお祝いをしました。繊細なゴールドの羽が可愛くて、いつも自分の目に留まるよう、普段使いをしています。でも、手を洗う時はきちんと外して大切に。指輪という“大人のたしなみ”を、親友と一緒に手に入れた、ひとつの証だと思っています。

【osakentaroのデニムパンツ】穿いているだけでポジティブな気持ちになれる

上白石萌歌さん私物 osakentaroのデニムパンツ
デニムパンツ/本人私物

デニムに施されたステッチが他にはない愛らしさで、思わず笑顔になってしまうデニムパンツ。クロスステッチで刺しゅうされたモチーフがプレイフルで、穿いていると褒められることも多いです。もともと、敬愛するアーティストで曲を提供していただいたこともあるカネコアヤノさんを通じて知ったブランドで、後にデザイナーの長賢太郎さんとも交流するようになりました。ほぼ手縫いで作られたパンツは、ユニークさがありつつ、シルエットもきれい。夏はキャミソールやタンクトップで、ゆるく、楽しげに着こなしたいです。

【『坂本龍一|音を視る 時を聴く』展公式グッズのトートバッグ】時代のアイコンの強い存在感を味方に

上白石萌歌さん私物 坂本龍一展公式グッズのトートバッグ
トートバッグ/本人私物、ジャケット¥99,000、パンツ¥46,200/オーラリー03-6427-7141、他スタイリスト私物

坂本龍一さんの音楽が好きで、母ともよく話をします。東京都現代美術館で開催された『坂本龍一|音を視る 時を聴く』展へも足を運び、心打たれました。グッズ売り場で一目惚れしたトートバッグは、映画『戦場のメリークリスマス』に出演した坂本さんの顔のアップがプリントされていて、インパクトの強いデザイン! 時代のアイコン的な存在で、本当にファッショナブルな人だったと痛感します。これを持って街を歩いていると、いろいろな人に「展覧会行ったんですか?」と声をかけられるんです(笑)。しっかりした作りなので、台本を入れて仕事場に行くのに重宝しています。

【ODAKHAのニット】アーティスティックだけど着こなしやすい万能な1枚

上白石萌歌さん私物 ODAKHAのトップス
ニット/本人私物

さまざまなアートからインスピレーションを受けたニットを展開するODAKHA。1着1着に芸術作品のような繊細さや華やかさを感じさせつつ、デイリーに合わせやすいのが魅力。レースを編み込んだニットは、スウェットのように動きやすく、ボトムを合わせた時のバランスがとてもきれい。メンズライクなアイテムや、デニムとの相性も抜群です。万能なので、出かけるときに迷ったら「これ着ていこう!」といつも手に取ってしまいます。

【TANのニットワンピース】エフォートレスな着心地で、1枚の絵のようにまとう服

上白石萌歌さん私物 TANのニットワンピース
ワンピース/本人私物、シューズ¥99,000/パラブーツ青山店(パラブーツ)03-5766-6688、ネックレス¥9,900/フーブス(イリスフォーセブン)03-6447-1114

花畑が広がり、1頭の馬が佇む、ニットで描かれた風景画のようなワンピースです。プリントや総柄の服は、アートをそのまま身にまとうような豊かな気持ちになれるので大好き。TANのニットアイテムには特別感があり、いつも試着をしてじっくり選んで買うことが多いのですが、この1着は新鮮さと着心地の良さで即決しました。

上白石萌歌さん私物 TANのニットワンピース
ワンピース/本人私物、シューズ¥99,000/パラブーツ青山店(パラブーツ)03-5766-6688、ネックレス¥9,900/フーブス(イリスフォーセブン)03-6447-1114

シックで深い色合いですが、ラメの輝きと薄手のニットが軽やかで、着る季節を問いません。さらりと1枚で着るのはもちろん、インナーを仕込んだり、ジャケットを羽織ったり、さまざまな着こなしで楽しんでいます。

【メキシコのクラフトオブジェ】幼い頃に親しんだ鮮やかな色彩をインテリアに

上白石萌歌さん私物 メキシコのクラフトオブジェ
クラフトオブジェ/本人私物

幼い頃を過ごしたメキシコに、昨年再訪しました。その時に購入した手のひらサイズのオブジェは、いつも自宅のリビングで私を見守ってくれています。右は「生命の樹」と呼ばれる工芸品のミニチュア、左は「カラベラ」という、メキシコの祭りに使われる骸骨の装飾品。どちらも縁起が良いとされる伝統的なモチーフで、とてもカラフル。メキシコの明るい色と個性を大事にする文化は、どんな時も私の心を彩って、照らしてくれます。

上白石萌歌プロフィール画像
上白石萌歌

2000年生まれ、鹿児島県出身。’11年、第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを受賞。12歳でドラマ『分身』にて俳優デビュー。‘18年映画『羊と鋼の森』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作にドラマ『義母と娘のブルース』(‘18)、ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(’23)、映画『366日』(’25)など。adieu名義で歌手活動を行い、音楽番組『The Covers』でMCを務める。TBSドラマ『イグナイト-法の無法者-』、映画『パリピ孔明 THE MOVIE』出演のほか、25歳を記念した写真集「charm charm」(講談社)は6月4日に発売。

FEATURE
HELLO...!