【気温30〜15度】寒暖差や残暑が厳しい9〜10月は何を着るのが正解? 気温別に最適なコーディネートをプロが解説!

暑い夏から涼しい秋へと移り変わる9〜10月。朝晩の冷え込みや前日との気温差に翻弄され、日々の装いにいつも以上に悩まされる時期だ。今回は季節の変わり目に適した服装を日本気象協会の気象予報士である安齊理沙さんに伺い、気温別にスナップを厳選。スタイリストの山﨑静香さんがコーディネートのポイントを解説する。端境期をおしゃれに乗り切るためのポイントをチェックして!

暑い夏から涼しい秋へと移り変わる9〜10月。朝晩の冷え込みや前日との気温差に翻弄され、日々の装いにいつも以上に悩まされる時期だ。今回は季節の変わり目に適した服装を日本気象協会の気象予報士である安齊理沙さんに伺い、気温別にスナップを厳選。スタイリストの山﨑静香さんがコーディネートのポイントを解説する。端境期をおしゃれに乗り切るためのポイントをチェックして!

山﨑静香プロフィール画像
スタイリスト山﨑静香

2021年に独立し、現在は雑誌やweb媒体、広告のスタイリングを担当。2022年冬から「ヤエ」のディレクターとしても活躍している。昨年の9〜10月頃はアキコアオキの変形シャツやヴィンテージのトレンチコート、ヤエのテーラードジャケットなど、軽量な羽織りを取り入れたエレガントなスタイルを披露。今季の着こなしにも注目が集まる。

安齊理沙プロフィール画像
気象予報士安齊理沙

日本気象協会が運営する天気予報専門メディアtenki.jpの運営メンバー。季節や気温別のコーディネートについて、気象予報士目線で紹介する記事や動画に出演している。https://tenki.jp/

【2024年・東京の月平均気温】から読み取る、9〜10月のコーディネートのポイント

2024年東京の月平均気温のグラフ
参考資料:気象庁「過去の気象データ検索」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/

おしゃれと快適さを両立するためには、毎日の天気予報や気温をチェックし、それを基準にしたスタイリングを考えることが肝心だ。まず押さえておきたいのが、天気予報でよく耳にする最高気温と最低気温の定義。日本気象協会に属する気象予報士の安齊理沙さんによると、気温は1分ごとに計測され、1日の中で最も気温が高い時間と低い時間の温度が観測値として公表されるそう。

「最高気温は昼の13〜14時くらいに出ることが多く、最低気温はぐんと冷える明け方の時間に出ることが多いです」。昨年の東京で観測された平均気温のグラフを見ると、9月の最高気温は30度とまだまだ残暑が厳しい。とはいえ最低気温は25度を下回り、朝晩は肌寒さを感じることも。10月になると日中の最高気温が25度以下、朝晩の最低気温は15度前後まで下がるなど、一年の中でも特に気温差の激しい本格的な秋に突入する。

気温と服装の目安をチェック!

気温別の最適な服装のグラフ
Photo:Getty Images

厳しい暑さが長引く昨今、9月頭から中旬までは、半袖などの夏の装いを継続するのがベター。次第に気温差が広がるシーズンのため、屋内のエアコンによる冷え対策も兼ねて、外出時には薄手のシャツやカーディガンを持っておくと安心だ。

9月下旬から10月にかけては、以前解説した5〜6月のコーディネートと同様の基準になるという。「10月いっぱいは朝晩の肌寒さや前日との気温差も著しく、トレンチコートやマウンテンパーカなどのライトアウターを取り入れることを推奨しています」と安齊さん。

Tシャツ1枚で過ごせる気楽なスタイルに慣れてきたタイミングで急激な気温の変化が生じるため、この時期は天気予報や気温を毎日こまめにチェックしながら、その日に適した羽織りもので調整するのがポイントだ。

【気温30〜15度】に対応するコーディネートを厳選

おおよそ9月中旬まで続く厳しい残暑の30〜25度、端境期の9月中旬から10月にかけて見込まれる25〜20度、肌寒さを感じる10月の最低気温に程近い20〜15度の3カテゴリーに分け、それぞれの気温に適したオフランウェイのスナップを厳選。スタイリストの山﨑静香さんによるコメントも参考にして。

【30〜25度に最適なコーディネート】

ノースリーブ1枚で心許ない日は羽織りを備えて

タンクトップを着用したストリートスナップ
Photo:Getty Images

最高気温が30度を上回る日もある晩夏の日中は、タンクトップ1枚でも快適に過ごせる。とはいえ1日を通して外出の予定があるならば、室内の冷房や朝晩の冷え対策に、さっと羽織れるライトアウターを常備するのがベスト。「気温30度のリアルなコーディネート。スエード素材やアースカラーなどの秋らしいアイテムが徐々に気になってくる季節でもあるので、涼しげな服装と組み合わせて、バランスを取るのがおすすめです」。

肩掛けカーディガンに小粋なひと技が光る

ネイチャーカラーの装いをブラウンの小物で引き締めたのは、モデルやブロガーとして活躍するモリー・ブルスタイン。「気温30〜25度に適した肌の露出はありながら、ローファーとバッグの質感で秋らしさを加えたアンバランスさが、柔らかい雰囲気の着こなしに差をつけています。肩に巻いたカーディガンをよく見ると、袖の重なった部分を大きいピンで留めていて、そんな自由なアイデアも可愛い! ぜひ真似してみたいです」。

残暑に適したカジュアルルックに秋らしさをオン

半袖シャツを着用したストリートスナップ
Photo:Getty Images

タンクトップの上にさらりと羽織れる半袖シャツは、1枚持っていれば秋口まで大活躍。「涼しげなストライプのハーフスリーブにショートパンツを合わせた、夏の延長のような装い。シャツの第一ボタンを留めて、カジュアルスタイルのアクセントになる愛らしい丸襟を強調しているのも上手です。ブラウンのショルダーバッグやスエードのシューズなど、色や素材がこっくりとした小物を加えることで、秋の気配も感じられる仕上がりに」。

重厚なカラーパレットを軽やかに着こなして

バーガンディのシャツ ストリートスナップ
Photo:Getty Images

シックで重厚感のある配色は、暑苦しく見えない素材やサイジングの選定が肝心だ。「バーガンディとブラックは、どちらも重く見えがちな色。彼女のように上下を軽量なアイテムでそろえ、風通しのいいゆったりとしたシルエットを選ぶのが正解。シャツもパンツも光沢感のあるテクスチャーゆえ、ダークトーンであっても軽やかな印象をもたらしています」。

【25〜20度に最適なコーディネート】

シアーアイテムを一点投入! レイヤードで差をつけて

キャミソールワンピース着用ストリートスナップ
Photo:Getty Imagesa

薄手の長袖にシフトし始める気温25〜20度。シンプルな白Tシャツには、スパンコールがきらめく装飾的なキャミソールワンピースをレイヤード。「重ね着することを想定した透け感のあるキャミソールワンピースは、シンプルな装いに加えるだけで今っぽいムードに。ヒールを合わせるとドレッシーになりすぎなところを、トラックパンツやビーチサンダルでハズす引き算もお見事!」

大人の余裕を感じるスポーツミックスのお手本に

ポロシャツ着用ストリートスナップ
Photo:Getty Images

モデル兼クリエイターのジャクリーン・ツェルヴィスは、トレンドのポロシャツにトラックパンツを合わせ、肩の力を抜いたリラックススタイルを披露。「上下スポーティなアイテムを大人が取り入れるときは、シルエットに気を配ることが大事。細身のボトムを選ぶことで、上品なムードで着こなせます。ソリッドなバッグやシューズで、細部まで抜かりなく都会的にまとめているのも素敵」。

ゆるシルエットと涼感素材で端境期も快適に

ブラウス着用ストリートスナップ
Photo:Getty Images

長袖×ロングスカートでありながら、ホワイトで統一することで爽やかな着こなしに。「コットンポプリン素材のブラウスは軽やかで通気性に優れ、残暑の時期も涼しく着られます。この1枚はVネックで、適度な肌見せをかなえているのもポイント。そこにあえてコントラストの高いスエード素材のバッグを携えているのも、夏から秋にかけてのスイッチシーズンだからこそ楽しめるバランスですね」。

ベーシックなニットは重ね着で印象を変えて

長袖ニット着用ストリートスナップ
Photo:Getty Images

気温20度に近づくと体感的にも涼しくなり、待ちに待った薄手ニットの出番が到来する。コペンハーゲンを拠点にするロテートのディレクターであるジャネット・マドセンは、自身のブランドのVネックセーターをセレクト。「ランジェリーライクなチュニックを仕込み、胸もとや裾からちらりとレースをのぞかせているのが可愛い! ニットの肩を落とし、スラックスはルーズにはくエフォートレスな着こなしが、大人の色気を感じさせます」。

【20〜15度に最適なコーディネート】

賢いレイヤードで寒暖差や突然の雨にも対応

マウンテンパーカ着用スナップ
Photo:Getty Images

9月下旬以降は初秋の空気に覆われ、朝晩は約15度まで気温が下がる。季節の変わり目は天気が不安定で突然の雨に見舞われることもあるため、撥水機能を備えた持ち運びにも便利なマウンテンパーカなどが重宝する。「さっと脱いでバッグにもしまえるナイロン素材の羽織りは、この時期に一枚持っておくのがおすすめ。腰に巻いたロンTは中に着れば温度調整もしやすく、こなれているのに実用的。一石二鳥な着こなしが参考になります」。

シャツ&カーディガンの組み合わせを配色の妙で新鮮に

グリーンシャツ着用スナップ
Photo:Getty Images

グリーンとイエローでグラデーションを描き、ポップな小物を合わせてプレイフルに。「気温20〜15度は軽い羽織りものが必須。カーディガンは肩に掛けてスタイリングの一部として取り入れるとストレスフリーに過ごせます。装いにメリハリが生まれる鮮やかな色を選ぶのもいいですね。ノットを高い位置でつくれば、スタイルアップ見えもかないます」。

やんちゃな装いをモードなジャケットで引き締めて

ジャケット着用スナップ

Photo:Getty Images

秋はジャケットを主役にしたスタイリングが楽しい季節。「今季も注目したいオーバーサイズのジャケット。古着を思わせるキャラクターTシャツに膝下丈のデニムを合わせたカジュアルスタイルも、ショルダーコンシャスな1枚を羽織ればぐっと大人っぽく仕上がります。引き続きトレンドのローウエストなデニムを取り入れているのも、こなれて見える理由のひとつです」。

トレンチコートを主役に無駄のないトラッドスタイルを堪能

トレンチコート着用スナップ

Photo:Getty Images

10月の最低気温15度前後は、冷え込みが激しい朝晩に観測されることが多い。この時間帯はトップス1枚だと肌寒さを感じるため、着脱しやすいトレンチコートを羽織るのがおすすめ。「ここ数年はオーバーサイズの流れが続いていたので、細身のパンツにローファーを合わせたコンサバティブな着こなしが、今また新鮮。シャツに重ねたベストの上からベルトを高い位置でウエストマークし、さりげなくメリハリを効かせています」。