[vol.8]中心部は不毛地帯!? クアラルンプールのおしゃれは郊外にあり!

『クアラルンプール・ファッション・ウィーク』でショーを見て湧き上がるのは購買欲。では、どこに行けば地元デザイナーのアイテムが買えるのか? 実はクアラルンプールにはあまりまとめて購入できるスポットがないんです。ラグジュアリーブランドのブティックや、東南アジアを牛耳るセレクトショップ「クラブ21」はあるのですが、ローカルファッションの取り扱いは皆無に等しい。強いて言えば哀愁漂うマレーシア初の大型モール「Sungai Wang Plaza」の地下にあるストリート系の「Boundlezz」くらい……。

わりと寂れた感のあるSungai Wangは探検しても楽しい。屋上を増築したようなローカルしかいないフードコードがあります



こちらがその廃れたフードコート
こちらがその屋上を増築したようなフードコート

そう、クアラルンプールの中心地はおしゃれ不毛地帯、なので足を伸ばして近郊のビレッジへ遊びに行ってみよう!

ちょっとハイソなBangsarエリア

“Bangsar”はKL Sentral駅から1つ目のちょっとハイソな地域。その一方でクリエイティブな人々が集まりナイトライフが盛り上がっている! 地元の人気靴ブランド「Nelissa Hilman」やハイストリートの「d.d collective」が入っているショッピングモール「Bangsar Village」を中心に広がるビレッジには、いくつかかわいいお店が。といっても、以前よりファッションのお店は減ってしまったのだが……。

歩こうと思えば歩けるが、駅からはちょっと距離があるのでタクシーまたはuberでBangsar Villageまで行くのがいいかも

さて、肝心のオススメは地元のプロダクトを中心としたライフスタイルショップの「Snack Food」! ちょうど、マレーシアのレトロデザインをモダンにアレンジした椅子やヨガマットが入荷したばかりでした。



その後は並びの手作りジェラート店「Natticalli」で小休止。もしお腹が空いたらカレーのバナナリーフ(バナナの葉っぱにカレーがのって出てきちゃう!)や安心のマレーシア料理チェーン店「Papa Rich」に寄ってもいいかも。国内外に展開あり。

このエリアには、他にもIsetan The Japan Storeでも取扱いがある「nala」のタウンハウスや、フード系が充実したリノベーション施設もありますよ!

Taman Paramountは、新興おしゃれ地帯!

そして、上の”Bangsar”からさらに6駅離れた"Taman Paramount"は、最近ちょくちょく名前を聞くおしゃれスポット。実はこの集落でスタイルを発信しているのは3軒だけなのだが、新たな可能性を感じるのです! その中心にある1軒目が、セレクトショップの「ilaika」。
ilaikaにはコーヒーショップ「one half」が併設されている。美味しいマレーシア産の豆が楽しめるので、ゆっくりとしてみては?


ちょっとした衣類の他に陶器やいい香りがするキャンドル、ヴィンテージ雑貨、さらにはマレーシアをモチーフにした小物なども。”LVMHプライズ2016”にノミネートされた「Moto Guo」のアクセも取り扱っている。お隣にはこちらと系列のお食事処「canteen」が。
canteen。内装がおしゃれ

さらに同じ通り沿いには、日本風かき氷のショップもあります。その名も「KAKIGŌRI」!

この日はなんと店休日……
この日はなんと店休日……

マレーシアのかわゆいプロダクトを買いたいならどちらのエリアも絶対にオススメです! もちろんちょっと足を伸ばすので時間があってのことですが、せっかくクアラルンプールに来たら訪れてみてください。

<クアラルンプールMap>

 

マスイどっきり㊙報告
クアラルンプールの要チェックブランドはこちら!
マレーシアでファッション? ”ピン”とこない人も多いかのしれませんが、元祖ジミー・チューさんも、飛ぶ鳥を落とす勢いのブランド、セルフポートレイトのデザイナーも実はマレーシア人。 せっかくなので『KLFW』の”YUチェック”ブランドを紹介します!

パリをベースに活動する若手「Jonathan Liang」は、フローラルやラッフル使いに、スポーティな要素も程よくブレンド、トレンドをうま~く取り入ていて”技あり”!



「JSTC」はメンズウェアのJustin Chewが手がけるグラフィカルなストリートウェア。服もいいのだがデザイナーさんが好み。



そして、スケーターからも支持されるストリートウェアブランド「Super Sunday」は地元アーティストとコラボしていて、ショーピースはオークション方式で販売するとか。




日本代表「ターク」のように、アジアやオセアニアからも参加者が。たとえば、クラフトだけでなくアップサイクリングにも力を入れているインドのサステイナブルブランド「Ka・sha」も登場。




もう1つのインターナショナルな見どころは、アジアの国を巡ってユニークな新人デザイナーを募ったコンペティション。今回の勝者Tran Thi Tuさんは伝統文化や仏教モチーフをプリントやド派手な装飾で表現していました!





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マスイユウ

ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。

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