[vol.26]ジョージアのお手軽秘境カズベキへ、オフロードアドベンチャー

絶景ポイントのガダウリのモニュメントにて、あいにくの曇り空
“非公認”観光親善大使(ワシ)のジョージア案内第3週目。本日はちょっとした秘境(?)の町”カズベキ”についてお話しします!
ジョージアの名峰カズベキ山の麓に広がる村、ステパンツミンダは、その位置するところにちなんで“カズベキ”と呼ばれている。首都トビリシから車で片道2時間半と、ウィークエンドトリップにピッタリ。ジョージアのおしゃれ番長的デザインホテル「ルームズ・ホテル」(こちらの記事参照!)の一号店もココにあり。
アクセスには車が不可欠。ホテルで手配もできるし、街にあるツアーショップでもオーダー可能。が、今回は政府観光局のご推薦で、4DW車を持っているガイドの方にお願いすることに(安心……)。「四駆」(久しぶりに聞いた)がこの後カギになってきます!

荘厳な空気漂う、アナヌリ教会

トビリシを抜け、世界遺産の旧首都や巨大なダムを横目にカズベキを目指しジョージア軍道を走り続けること小1時間。湖のほとりに1箇所目のストップ、「アナヌリ」の史跡が見えてくる。注目すべきは壁面に刻まれたぶどうのレリーフ。ワイン発祥の地だけあり、ぶどうが人々の生活に欠かせないものであることを物語っている。

「ヒンカリ」発祥の地でグルメ

(左上)一緒に訪れた●●と●●とエディター、乗松美奈子さん
(左上)一緒に訪れた「リステア」バイヤーの柴田麻衣子さんとパリ在住のエディター乗松美奈子さん、ガイドさん

しばらくドライブを続け小腹がすいた頃。あのジョージア版小籠包「khinkali(ヒンカリ)」発祥の地と言われる地域へ辿り着く。もちろん食べねば! カズベキからの清流を望むレストラン「Chabarukhi」がイチオシ。さらにガイドさんがその場で冷めてしまったヒンカリの復活術を披露。グリル後に油を軽くとったら、皮に穴をあけて葡萄酢を入れ“味変”!(写真右下)

カズベキのランドマーク、フレンドシップモニュメント

このときはモニュメント改修作業中につき入れず(写真は2017年4月)

さて、カズベキ山の峠に向けて本気のスカイラインを登っていくと、その途中ガダウリというエリアに差し掛かり、スキーリゾートが姿を現す。なんとここは今年3月に日本でも話題になった、逆回転リフト事故現場……(制御機能を失ったリフトが高速で逆回転)。そのスキー場を抜けたところにあるのが、カズベキ旅の名所である「フレンドシップ・モニュメント」。ジョージアとロシアのフレンドシップを讃えた、ソビエト時代の巨大なモニュメント。展望台としても機能している。このスポットを経て、さらにカズベキへと向かいます。

ついに目的の街、カズベキ(ステパンツミンダ)に到着!

峠を越え、山あいの平坦な土地を出たらそこがカズベキの入り口だ。まずは標高2170 mに位置する名所 「ゲルゲティ三位一体教会」を目指す。だが修道院までは四輪駆動車のみしかたどり着けないオフロード。ヤバめの凸凹道を進むのだが、登りきったところに広がる景色は感動的。ちなみに村人のほとんどがこの観光に従事していて、90%の人が四駆ワゴン車三菱デリカを所有し“セント・デリカ”というニックネームがつくほど。アドベンチャーの様子は動画でご覧あれ!

もし一泊するなら歩いて登ることも。たまたま同じ日にカズベキに行ったle21emのアダム一行はトレッキングしていた……!

その後はカズベキ(ステパンツミンダ)の麓に戻り「ルームズ・ホテル」で小休止。ホテルからは壮大な山々と、先ほど訪れた丘に立つ修道院を臨むことができます。
パノラマを楽しみながらお茶や食事が出来ます。天気が良ければ絶対に大きなテラスを選びたい。泊まり客だけが楽しめる、清々しい朝の情景は心洗われます!
ちなみに何にもないカズベキ唯一の店(コンビニエンスストア?)、「グーグル」は、最高の撮影スポットなのでお忘れなく!
そんなこんなで、日帰りでも十分楽しいカズベキ。お手軽秘境なので、ジョージアへ行ったら是非足を運んでみてください。ちなみに料金は1人50ドルほどでした。
マスイユウプロフィール画像
マスイユウ

ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。

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