[vol.27]『勝手に”タイ”UP!』④ラタナコーシン島の楽しみ方

食い倒れ友のメンズブランド「ペインキラー」のシャツに描かれた夕暮れのラタナコーシン
皆さんはご存知だろうか? バンコクのど真ん中には島があることを。王宮や寺社仏閣が立ち並ぶ「ラタナコーシン」はバンコク発祥の地。チャオプラヤー川や運河に囲まれた土地ゆえに「ラタナコーシン島」とも呼ばれている。今回はこの歴史地区を再訪し、新しい楽しみ方をご提案!

船に乗って、いざラタナコーシン

この界隈は”島”という表現にぴったりの陸の孤島感。車やトゥクトゥク(バスもあるが、分かりにくいので絶対無理)でしか辿り着けないが、実はお船が簡単・楽・楽しい! BTS(バンコク・スカイトレイン。バンコクを走る鉄道)「Saphan Taksin(サパーンタークシン)」駅接続のSathron Pier(サトーン船着場)からチャオプラヤー川を遡る。降りるのは、Rajinee(ラーチニー)またはMemorial Bridge/Saphan Phut(メモリアルブリッジ/サパーンプット)。

マーケットのおばちゃんたちに、自撮りを茶化され中

野菜を売る露天商に、ニンニクや生姜の専門店。桟橋の外には活気あふれるローカルな様子が広がる。そして、フラワーマーケットのエントランスをくぐると、山積みになったお供え用のマリーゴールドや、ジャスミンの花を用いた芳しいリース”プアンマライ”を作るひとの姿も。五感を刺激されること間違いなし!

カフェ女子へのおすすめはこちら!

フラワーマーケットの散策が一段落したら、休憩にぴったりなカフェがあります。ビジュアル重視なあなたには「Floral Cafe at Napasorn」。フラワーショップの2階に居を構え、女子力満開のデコ系。だが気づいてしまった。切り盛りしている方、一見女性だがおそらく男性……。まさにタイならでは。
自然派にはタイ北部にオーガニックファームを持つ「Farm to Table」。食い倒れ友のオススメはアイスクリーム。”タイティー”のようなローカルならではのフレーバーも。近所に一軒家風のアイスクリームショップ「Farm to Table Hideout」もある。

おもしろミュージアムも

そして、そこから徒歩すぐのところには「Museum Siam」が。タイの文化や歴史を体験型の展示で楽しく紹介。巨大“招きおばちゃん”(招き猫と一緒です)や、伝統料理をモチーフにしたデジタルインスタレーションなどがあり、ラストはタイ民族衣装コスプレ体験で締めくくり。さすがインスタグラム先進国、フォトジェニックなスポットが満載! ちなみに開館時間は18時までなのだが、16時以降はフリーエントランス。2時間で十分遊べちゃうので夕方がおすすめです。
ミュージアムショップも充実。警察や海軍からボーイスカウトまでトロンプルイユのTシャツを大人買い!
ミュージアムショップも充実。警察や海軍からボーイスカウトまでトロンプルイユのTシャツを大人買い!

ミシュラン星をチェキラッ

さらに実は、こんなローカルな地区にミシュラン1つ星レストラン(食堂と呼んだほうがしっくりくる)が! 「Raan Jay Fai」はパッタイの行列店「Thip Samai」のすぐ隣にある。名簿に名前を残して、待ち時間は街ブラしましょう。隣でパッタイを食べながら待つもよし、すぐ裏手にある寺「ゴールデンマウンテン」に行ってもよし。だいたい20組で2時間ほど……と思いきや。
そんなに甘くはない。テーブルに座ってから料理がサーブされるまで、さらに1時間以上! 実はオーナーシェフのおばちゃんのワンマン体制、すべて1人で作っているのです。はっきり言って待ち時間は苦行に近いが、オムレツは絶品! 揚げ焼きされたその中には、ホクホクのカニ身がぎっしりと詰まっている。もうひとつのおすすめメニュー「ドランクン・ヌードル」など海鮮を中心としたメニューを展開。フレンドリーなおばちゃんにも癒され、待ち時間の苦労も忘れられるほど。

18:00にレストランに到着し、本気で00:05発のフライトに乗り遅れそうになりました。最終日は避けましょう

そんなこんなでまだまだ奥が深いバンコク。先ほどの「Museum Siam」のすぐ近くに地下鉄の駅(年内予定だそうだが絶対に遅れる)が完成する予定。アクセスもさらにスムーズに! 夏休みにバンコクへ行く皆様は是非、船でこの陸の孤島に遊びにいってみてください~。
マスイどっきり㊙報告
おばちゃんがおしゃれだった件について
先日、友人がショッピングモールでミシュラン1つ星シェフのおばちゃんに遭遇。割烹着にゴーグルの姿からは想像がつかない、別人のような有閑マダムっぷり。実はおしゃれ〜!

 
<勝手にタイMap>
マスイユウプロフィール画像
マスイユウ

ロンドンを拠点にグローバルに活躍中のジャーナリスト。お肉と餃子をこよなく愛するスタイルアイコン。自称・浜松餃子親善大使。

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